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長谷川櫂

俳句フォトエッセイ

金色の透けるが如く女郎花

女郎花(おみなえし)とは、こんな綺麗な花だったのか!とびっくりした。俳句を始める前は、これが一体なんの花か知らなかったし、知ろうとも思わなかった。セイタカアワダチソウの親戚ぐらいにしか思わなかったかもしれない。女郎花はご存知のように秋の七草の一つである。万葉集での山上憶良の秋の野に咲きたる花を指折りかき数ふれば七種の花萩の花尾花葛花瞿麦(なでしこ)の花女郎花また藤袴朝貌(あさがお)の花この二首の歌を見れば秋の七草は分かる。朝貌の代わりに桔梗を入れたりもする。尾花とは薄(すすき)のことである。すすきの穂が動物の尻尾に似ていることから「尾花」の名前がついた。

俳句フォトエッセイ

花の夢『俺の細道』てふ句集

季語「花の夢」は集中よりとったが、この句集はぼくにとっては夢物語だという意味である。句集『俺の細道』の著者、藤英樹さんは元東京新聞の記者で、歌舞伎など古典芸能の専門家だ。現在は長谷川櫂氏が主宰する「季語と歳時記の会」の機関誌「きごさい」の編集長もされている。句集の名前から想像できるようにこの句集は芭蕉の奥の細道に因んだ句集だ。ところが、尋常ではない。芭蕉の歩んだ全行程を全て徒歩でそのまま辿ったというのだ。所々歩く人はよくいるが、全行程踏破した俳人は林誠司さんの他知らない。最初の句は草餅をたうべて矢立初めかな気負いがないが、さぁやるぞという気分が伝わってくる。

俳句フォトエッセイ

頂きぬ初物となるさくらんぼ

小ぶりだが、輝くさくらんぼをいつもお世話になっているOさんに頂いた。佐藤錦だ。さくらんぼには、紅さやかや高砂など多くの品種があるが、佐藤錦は、その中でも高級品だ。6月の中旬が収穫時期なのでこの時期のさくらんぼは、更に高値だろう。ありがたく頂戴した。ぼくにとってさくらんぼは、特別の意味がある。句集『大花野』に「あなたのは」とばかり訊く妻さくらんぼ正見の句があるからだ。この句を最初に取り上げてくれたのは、俳人の長谷川櫂氏である。読売新聞に毎日連載されている「四季」には、次のように記されている。「十年前、妻がアルツハイマー型の認知症と判明。外に出れば道に迷う。家の中でも迷子になる。

お知らせ

第14回きごさい全国小中学生俳句大会表彰式に小山正見が選者として参加(3月8日)

2025年3月8日(土)、東京都立清澄庭園の大正記念館において「第14回きごさい全国小中学生俳句大会」の表彰式が開催されました。小山正見が選者として参加し、長谷川櫂、高田正子、飛岡光枝の各氏とともに審査を担当しました。美しい日本庭園に囲まれた大正記念館での表彰式は参加者から好評を博し、受賞した小中学生たちの俳句の才能が称えられました。きごさい全国小中学生俳句大会については、主催者サイトをご覧ください。