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青山フラワーマーケット

俳句フォトエッセイ

カプセルの中身は何ぞ地虫出づ

何やら工事が始まっている。元住吉駅のすぐそば、青山フラワーマーケットの目の前だ。かつてセキモト写真店のあった場所である。ずっとシャッターが閉まったままだった。「何ができるんだろう」興味津々で毎日眺めていた。看板が付いて、いつの間にか開店している。「カプセル薬局」とある。「なんだ、また薬屋か」とがっかりしていたが、様子がおかしい。「この風景、どこかで見たことがある」新宿サブナードの地下にもあった。ゲームセンターの中でも見た、あのカプセルトイだ。店の中に店員は一人もいない。カプセルトイの白い箱が並んでいるだけだ。2階にも上がってみた。ぎっしりと白い箱が並んでいる。

俳句フォトエッセイ

向日葵の明日明後日の命かな

青山フラワーマーケットの店頭である。まだ、向日葵の花が見事に咲いているが、もう直ぐ店頭から姿を消すようだ。ぼくの印象に残っている向日葵は校庭の花壇の向日葵だ。背がぐんぐん伸び見上げるぐらいになる。枯れてもしばらくの間立ち尽くしている。この向日葵はロシア向日葵というらしい。向日葵の原産地は北米。元々は、食用や油を取るために栽培された。それがロシアに渡り、更に品種改良がされたらしい。映画「ひまわり」に出てくるウクライナの広大な向日葵畑がそれである。ところが、一方では、観賞用としても品種改良が進められた。レモン色やオレンジ色の向日葵があるのもそのためだ。

俳句フォトエッセイ

向日葵の東を向きて枯るるまで

向日葵がすでに大きな花を付けている。青山フラワーマーケットで売られている小さな向日葵は、本当に向日葵なんだろうか。マンションサイズの品種改良がなされているのだろう。犬と同じだ。可愛らしいが、あまり好きになれない。巨大な花をつけ、ぼくの身長を超すようなものでないと向日葵とは感じられない。向日葵は、お日様の方に顔を向けて回るから「ひまわり」という名があると信じられてきたが、それが違うことを『ヒマワリはなぜ東を向くか』(滝本敦著中公新書)という本で教えられた。その本を思い出して書けば、太陽の方を向くのは向日葵の大きな葉っぱである。光合成をするのだから当然と言えよう。花が一方を向くには理由がある。

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芍薬を花束にして君の許

見事な芍薬である。歴史ある山口時計店のあとに開店した青山フラワーマーケットの店頭の写真だ。庶民の町元住吉で、これだけの花が売れるのであろうか。少しばかり気になってしまう自分ではあるが・・・芍薬と言えば誰でも思い出すのは次のフレーズだ。「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花」ご存知のように女性の美しい姿を愛でる表現である。芍薬は、真っ直ぐにすらりと立つ姿を、牡丹は地面に咲いている状態で、大輪の花を咲かせることを表している。さらに百合の花は、風に揺れながら咲く姿が優雅で香りも漂う。何となくふくよかな女性が想像される。そんな女性が百合のようにしなやかに歩く。