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髭剃り

俳句フォトエッセイ

剃る髭に白の混じりぬ秋の暮

鏡で自分の顔をしげしげと眺めた。頭の毛ばかりでなく、顎の髭も相当に白くなっている。毎朝、髭を剃るのは面倒くさい。実に面倒くさい。若い時の無精髭なら、それなりに格好いいが、ジジイの無精髭はみすぼらしくなるだけだ。実は、一度だけ口髭を蓄えたことがある。24歳で結核療養所にお世話になっていた時である。しかし、やってみると髭を全部剃るのより手間がかかる。顎などは剃らなくてはならないし、その上伸ばしている髭も長さをそろえるないと、たちまちだらしなく見える。昔は毛深い方が女性にモテた。胸毛などは男らしさの象徴だった。今は時代が逆転した。毛深い方が敬遠されたりする。髭は現代に似合わない。

俳句フォトエッセイ

月末となりて散髪日和かな

本当は、鎌倉吟行に行く予定だった。用ができて残念ながら断念した。少し時間が空いたので床屋に行った。ほぼ、1ヶ月に一度行くことにしている。この10年は写真の床屋だ。駅の横の細い路地を通り、住吉神社の脇を抜ける。決して便利なところではないのに、客は多い。昔の床屋は半日がかりだった。I時間以上待って、ようやく椅子に座り、散髪も何もかも丁寧だ。終ると日が暮れているというのは大袈裟だが(笑)そして、その分高い。3,000円以上したと記憶している。そこにQBハウスが登場した。いわゆる10分床屋である。しかも1,000円。それまで数千円掛かる床屋に行っていたのが馬鹿らしく感じた。しかし、問題もあった。