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NHK

俳句フォトエッセイ

とんかつの脂の匂ひ蜆汁

とんかつに味噌汁は付き物だ。具はさまざまだが、ぼくは蜆汁がいい。箸に当たる蜆の感触、コクのあるだしが何とも言えない。とんかつの脂っこさが途端に消える。「蜆汁」は春の季語だ。蜆と言えば、宍道湖、松江である。 NHKの朝ドラ「ばけばけ」で松江はずいぶん賑わっているらしい。俳人辻桃子は「宍道湖の今朝の濁りや蜆汁」と詠んだ。蜆には旬が年に2回あるとされているが、産卵を控える春が1番美味だという。身が肥え始め、味が濃く、だしがよく出るからだ。かつて、神保町に「いもや」というとんかつ屋があった。いつ行っても行列だった。メニューはロースかつとヒレかつの2つだけ。それに大鍋から無造作に掬った蜆汁が付く。

俳句フォトエッセイ

一本の電話線より夏つばめ

妻とグループホームで面会している最中に電話があった。Mからだ。Mとの付き合いは30年を越す。ぼくが港区の麻布小学校の教頭になった時に、Mは隣の学校の教頭だった。歳はぼくより1歳若いが、教頭としては先輩だった。どういうわけか気が合った。それに彼の奥さんとぼくは江東時代に一緒の学校に居て、同じ学年を組んでいたという縁もあった。地区の教頭会の仲間で、京都に旅行に行ったこともある。ザラメを敷いた関西風のすき焼きを一緒に食べた。金沢に行った時は、生の蟹にかじりついた。彼は、早く昇任し学校も移ったので10年以上疎遠だった。その彼と江東区でまた一緒になった。退職してからも、付き合いは続いた。

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梅雨入宣言今か今かと待つテレビ

「雨だ!」今日こそ、関東地方の梅雨入宣言が気象庁から発表されるだろう。テレビを見ていて気付いたことがある。かつては「天気予報」だったはずだが、最近は「気象情報」に変わっている。※NHKの話確かに災害などのニュースも伝えるからだろう。調べてみたら民放では、今でも「天気予報」が主流らしい。本題に入ろう。桜は靖国神社の標準木が5輪咲くと「開花」とされる。他がどうであろうともだ。桜にしても梅雨にしてもはっきりしないものをはっきりさせるという風習はどこから来ているのだろう。ぼくは、これは「二十四節気」という暦が日本人の文化に深く根を張っているからだろうと思う。