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松七日マイナンバーカードの是非

小山正見

マイナンバーカードを受け取るために出かけた。今回は更新であるから、最初の取得から10年経ったということだ。
ぼくの友だちには、マイナンバーカードへの反対派が結構多い。
「絶対作らない」
という人もいる。権力の「国民管理の手段だ」との反感があるのだと思う。ぼくも、それはその通りだとは思うが、時代の趨勢でもあると思う。
ただ強引なやり方には反対だ。マイナンバーカードと保険証を紐付けて、持ってなければ、健康保険の恩恵が受けられないというような脅迫はすべきではない。そんなことをするから結局はみんなに資格確認書を発行せざるを得なくなったりするのだ。
マイナ保険証だと既往症が全てわかるからよいと言うが、たかが風邪をひいたぐらいで、精神科に掛かっていた過去や性病科に掛かった過去など知られたくはないだろう。
マイナンバーカードの一つの狙いは銀行口座と紐づけた個人財産の捕捉にあるような気がする。
ぼくは貯金などほとんどないから、どうでもよいが、大儲けしている奴は戦々恐々だろう。
少しぐらい抜け穴がある方が社会としては暮らしやすいのではないか。
2007年に伊坂幸太郎が書いた『ゴールデンスランバー』という小説がある。
首相の狙撃犯として追われ、主人公が逃亡する小説だが、監視社会の凄さが描かれている。
読みながら「こんな社会になったら嫌だな」と感じたが、日本もすでに小説の世界になっている。誰もが秘密を持ち得ない社会に着実に近づいていることだけは確かだ。
中国のような監視社会はまっぴらごめんだ。

それは兎も角、取得の面倒臭さに辟易とした。
申請したら写真が不適切(顔が小さいとか大きいとか)だとして、2回も突き返された。オッケーになったのはようやく3回目だ。どこの会場で受け取るのか、これまたよくわからない。その難関もようやく突破して今日だ。
会場の近くまで来たが、地図で見てもそれが何処だかわからない。表示がビルの外にないからだ。そのビルの前を何度も往復してしまった。
会場では2種類の暗証番号を求められた。
「暗証番号なし」という選択もあるらしいが、それだと何の恩恵も受けられないと言われた。
「覚えていられるか」
が最大の難関。
しかし、ようやく新しいカードをいただいて、外に出たら、どっと疲れがでた。
次の更新の10年後まで、ぼくはこの世に存在しているだろうか。