俳句フォトエッセイ2026.03.24老梅の枝のくねりて黒光り小山正見梅の名句は数多い。梅が香やどなたが来ても欠茶碗は小林一茶。夏目漱石にもいの字よりはの字むつかし梅の花という愉快な句がある。梅の枝を詠んだ句はないものか。試しにA Iに聞いてみた。すると老梅や 月夜となりぬ 枝の影が出てきた。作者は原石鼎とある。しかし、A Iは嘘をつく。特に俳句関係はでたらめが多い。そこで、古今の代表句を網羅している「575筆まか勢」のサイトで調べてみた。どこにも見つからない。書斎に『原石鼎全句集』があることを思い出して、本棚の上から引っ張り出した。1990年に沖積舎から出版されている。表紙は棟方志功、帯は小説家の小島信夫。750ページを超す大著である。ぼくも結構執念深い。索引から梅の句を探った。26のページにわたって梅の句はあった。すべて当たってみたが、「枝の影」の句は見当たらない。もう一度元に戻ってA Iに「本当に原石鼎の句か?」と聞き直してみた。すると「原石鼎の句とは確定できません」と平気な顔して答えてくる。その上「俳句は口伝で広がるため、作者が入れ替わることが珍しくありません。」と言い訳までするのだから、笑ってしまう。しかし、代わりに日高さにまぶしき梅の一枝かなちかよりてなほこまやかな梅の花などの石鼎の句を見つけることができたのは収穫である。梅の枝を詠んだ句は意外と少ないこともわかった。下手でもここは、自分で踏ん張って詠むしかなさそうだ。
梅の名句は数多い。
梅が香やどなたが来ても欠茶碗
は小林一茶。
夏目漱石にも
いの字よりはの字むつかし梅の花
という愉快な句がある。
梅の枝を詠んだ句はないものか。試しにA Iに聞いてみた。すると
老梅や 月夜となりぬ 枝の影
が出てきた。作者は原石鼎とある。
しかし、A Iは嘘をつく。特に俳句関係はでたらめが多い。
そこで、古今の代表句を網羅している「575筆まか勢」のサイトで調べてみた。どこにも見つからない。
書斎に『原石鼎全句集』があることを思い出して、本棚の上から引っ張り出した。1990年に沖積舎から出版されている。表紙は棟方志功、帯は小説家の小島信夫。750ページを超す大著である。
ぼくも結構執念深い。
索引から梅の句を探った。26のページにわたって梅の句はあった。すべて当たってみたが、「枝の影」の句は見当たらない。
もう一度元に戻ってA Iに「本当に原石鼎の句か?」と聞き直してみた。
すると「原石鼎の句とは確定できません」と平気な顔して答えてくる。その上「俳句は口伝で広がるため、作者が入れ替わることが珍しくありません。」と言い訳までするのだから、笑ってしまう。
しかし、代わりに
日高さにまぶしき梅の一枝かな
ちかよりてなほこまやかな梅の花
などの石鼎の句を見つけることができたのは収穫である。
梅の枝を詠んだ句は意外と少ないこともわかった。下手でもここは、自分で踏ん張って詠むしかなさそうだ。