【初心者歓迎】俳句フォトの会 会員申込はこちら

震えつつ糸を垂らして春を待つ

小山正見

寒い1週間だった。それにしても釣り人は勇敢で我慢強い。防寒具に身を包み、寒風をものともせずに糸を垂らしている。

後ろを通っているのは、中央線である。ここは、JR市ヶ谷駅から橋を渡ってすぐ、江戸城外堀の一画に設けられた釣堀である。名前は「市ヶ谷フッシングセンター」。

鯉釣りがメインだが、ニジマスやイワナを釣るコーナーもある。釣った魚をその場で焼いて食べることもできるらしい。おにぎりや生ビールも売っているので、暖かくなればちょっとしたピクニック気分で過ごすこともできそうだ。
いかにも「釣りは初めて」という感じの女の子が釣り上げた魚に恐々指先だけで触っている姿が印象的だった。

水がある風景は何だか心が和む。寒かったが、お濠端を歩くことにした。風は冷たい。思わずコートの襟を立ててしまう。しかしジョギングをする人の姿もちらほら。陽射しはそれなりに強くなっているのだ。

お堀の向こう側には、法政大学のキャンパスがある。隣は逓信病院だ。
こちら側は東京理科大。この辺は結構な文教地区なのだ。

結局飯田橋まで歩いてしまった。お濠端には、桜の並木が続いている。駅のそばまでいくと外堀の中に水上レストランがある。今の時期、テラスは寒々としているが、春になったらお堀の水を眺めながらのランチは気持ちいいだろう。
春が待ち遠しい。