この道を抜ければ紫陽花祭りかな
この道を抜ければ紫陽花祭りかな 天気予報は雨だったのに、午前中は太陽すら出ていた。私は一昨年退職するまで江東区に二十五年も務めていたのに、紫陽花祭りの会場の亀戸中央公園に行ったことは一度もなかった。広大な公園だ。紫陽花は...
この道を抜ければ紫陽花祭りかな 天気予報は雨だったのに、午前中は太陽すら出ていた。私は一昨年退職するまで江東区に二十五年も務めていたのに、紫陽花祭りの会場の亀戸中央公園に行ったことは一度もなかった。広大な公園だ。紫陽花は...
ひつそりと門を閉ざしぬ夏館 思い立ってここに出かけてきたが、休みだった。写真のこの門構、正に夏館ではないか。実は、ここは画廊なのである。昔はどなたか様のお屋敷だったところを福岡にある会社が買取り画廊にしたと言う。広々とし...
風薫る感泣亭の談話室 今日から六月であるが、また一つスペース感泣亭に新しい企画が加わった。題して「感泣亭おしゃべり会 『あなたを語る会』」である。「あなた語る人、私聞く人」ではなく、誰にでも語るべきものがあるというのが、...
大南風(おおみなみ)今や時代は伊藤野枝 久しぶりの紀伊國屋ホールだった。青年座の「ケンツブロウヨー伊藤野枝ただいま帰省中ー」を観た。昨年観た宮本研の「美しきものの伝説」も伊藤野枝の話だった。伊藤野枝は平塚雷鳥の青鞜社を手...
夏めける深川ご利益通りかな 深川といえば、まず頭に浮かぶのは富岡八幡宮である。境内には、伊能忠敬の像や歴代の横綱の名を彫った力士碑がある。富岡八幡の祭りは江戸三大祭りの一つとされる。域内五十三基以上の神輿が練り歩く「神輿...
梅雨近し時には源泉かけ流し 多摩市の学校に俳句の授業に出かけた。午前中で終ったので、思い立って帰宅の途中に南武線の溝の口で降りた。影向寺(ようごうじ)に行ってみたいと思ったからだ。影向寺は奈良時代に僧行基によって開かれた...
額縁の中に椎の木椎の花 二日目の吟行の場所は、吉川英治記念館だった。吉川英治は、昭和の大作家だ。『宮本武蔵』や『新平家物語』を始め数々の長編小説をものにした。1962年に71歳で亡くなった。青梅市に吉川英治の記念館がある...
紋様を重ね重ねて夏の川 所属する俳句結社の宿泊吟行会で、青梅に来ている。この数年は、コロナの影響で中止されていたこともあるが、俳句を始めてから結社の宿泊の吟行会に参加するのは初めての経験である。盆の淵公園という素敵な公園...
真剣な眼差し浴びる薄暑かな 中央に立っているピンクのシャツの男は僕である。江東区立第二辰巳小学校(二辰小)の先生方の俳句研修会に招かれた。二辰小は昨年度開校五十周年を迎えたが、僕は十周年の時にこの学校に在籍していた。考え...
忽ちに沸き立つ如く四葩かな 四葩(よひら)というのは、紫陽花の異名である。紫陽花には異名が多くある。手鞠花、額の花、七変化、八仙花、オタクサ等。濃紫陽花という言い方もある。最近では額紫陽花の変種で、ダンスパーティとか、隅...