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季語春の夜

(はるのよ)[春]

春の夜。暖かく、しっとりとした趣がある。

この季語の俳句フォト:2句

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俳句フォトエッセイ

春の夜の数珠繰る声や南無阿弥陀仏

きっかけは「オオカミの護符」という一本の映画だった。川崎市宮前区土橋に残るオオカミ信仰の謎を追ったドキュメンタリーである。その中で、すでに住宅地が広がる同区初山の地に今なお「念仏講」が生きていることを知った。昔から続く在家信者の集まりで、地域の信仰と相互扶助の両面を担ってきた。かつては多くの地域で行われてきたが、残っているところは少ない。幸運にもその念仏講の集まりに招かれる日が来た。この日の会場は矢澤英雄さんのお宅だった。家の前には、松の木が見事な枝を伸ばしている。戸口を開けると土間が広がり、まるで民話の舞台にでも迷いこんだようだ。

俳句フォトエッセイ

春の夜の天麩羅定食せいろ付き

元住吉にはラーメン屋が少なくても10軒以上ある。栄枯盛衰も激しい。知らぬ間に新しい店ができ、知らないうちに閉店している。ラーメン激戦区になったのだ。それと比べて日本蕎麦屋は2軒しかない。両方とも昔からある店だ。ブレーメン通りの富士見庵と駅の反対側のオズ通りにあるやぶ久である。ぼくが好きなのはやぶ久だ。暖簾が格好いいし、竹を配した店内の雰囲気がいいからだ。妻と共に暮らしていた時は、よく2人で来た。妻はとろろ蕎麦を頼むことが多かった。ぼくはいつも野菜天丼だった。今夜は久しぶりのやぶ久。お品書きを眺め、野菜の天麩羅定食に決めた。しばらくしてお膳が運ばれてきた。