ライオンのおやつとは何花の雨
気の置けない友人から「読んでみろ」と言われた。小川糸著の『ライオンのおやつ』という本だ。以前にも誰かから勧められ、メルカリで古本を入れていたことを思い出した。読み始めて、すぐ眠気が覚めた。この本が余命数ヶ月を宣告された人の死に向かう物語と知ったからだ。主人公は海野雫、33歳。癌の治療を続けていたが、医者から余命を宣告され、瀬戸内海のある島のホスピスで最期を迎えることを決意する。物語は、雫がこの島に渡る場面から始まる。ライオンの家というのが、このホスピスの名前。マドンナと自称する女性が施設長だ。奇跡は起きない。






