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季語蝉時雨

(せみしぐれ)[夏]

多くの蝉が一斉に鳴き、時雨のように降りそそぐ声。

この季語の俳句フォト:5句

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俳句フォトエッセイ

蝉時雨緑の中の九品仏

午前中は俳句の会だったが、午後は空いた。すると、家の中に留まっている気にならない。いつもなら、お気に入りのカフェに出かけるのだが、夏休みらしく閉店している。あてもなく自由が丘で降りた。駅前に建築中のビルは開店までまだ2、3か月かかりそうだ。九品仏に行こうと思ったのは、歩き始めてからだ。父の散歩もきっとこんな感じだったのだろうと思った。母親に「どこにいくの?」と聞かれ、「自分にだってわかんないんだ」と答えたという。道道には、瀟洒な住宅が並ぶ。アウディやクーパーミニなどの車が停めてある。所々に、これまた洒落た店もある。美容室だったり、ブティックだったりする。久しぶりの九品仏浄信寺である。

俳句フォトエッセイ

階段を上れば蝉時雨蝉しぐれ

8月の末になるのに異常な暑さだ。。夜になると虫の声が聞こえるというのに、森では蝉時雨がまだ止まらない。尚代先生のラボパーティの合宿に招かれて、相原にある自然いっぱいの施設に出掛けた。「俳句フォト」を教えてほしいとの依頼があったからだ。尚代先生との縁はもう10年近くになる。我が家で行っていた「感泣亭句会」にある時先生が顔を出されたのが始まりだった。次の日に連絡があり「こどもたちに俳句を教えてほしい」と頼まれた。それから毎年夏は尚代先生関係のイベントが入ることになった。コロナの間はzoomも活用して親子俳句教室を行った。去年は草津温泉まで出掛けて俳句フォトを楽しんだ。

俳句フォトエッセイ

少年の野球遊びや蝉時雨

激しく降っていた雨が止んだ。妻のお世話になっているホームに面会に行った帰りである。公園で兄弟らしき少年が野球をしている。背景には蝉時雨。お兄ちゃんが打ち、弟はピッチャー兼球拾い役である。弟の不満そうな表情を察したのか、突然、「これで最後。代わろう」と声をかけている。なかなかのお兄ちゃんだ。ぼくは、このくらいの年頃の時、どんな遊びをしていたのだろうかと考えた。馬跳びに長馬。長馬は股の間に頭を突っ込み、跳ぶ方は上から背中にドスンと乗っかるのである。背骨を痛めるという理由で学校では禁止されていた。缶けりや隠れんぼも随分やった。

俳句フォトエッセイ

やうやくに蝉時雨とはなりにけり

「色んなところに行ってますね!」とか「精力的ですね」などとFacebookやInstagramを見た友人から言われる。本人はその気はないのだが、見ようによっては生き急いでいるように見えなくもない。写真の場所は杉並区の蚕糸の森公園である。「蚕糸」は「さんし」と読む。養蚕の「さん」だ。友人から日本舞踊の会の案内をいただいた。その会場のすぐそばにあった。駅で言えば、地下鉄丸の内線の東高円寺である。かつて農林水産省の蚕糸試験場があった場所だ。公園の中から聞こえてきたのは、「蝉時雨」である。今年はじめて聞く「蝉時雨」だ。朝、一匹の蝉の死骸が我が家の玄関に落ちていた。

俳句フォトエッセイ

四方八方(よもやも)を揺らし蟬時雨蟬時雨

俣野別邸は、1939年(昭和14年)に住友家の第16代当主住友吉左衛門が建築させた和洋折衷の住宅である。この建物は、2000年に住友家が相続税の物納として国に所有権が移った。建物は、重要文化財に指定されていたが、放火により消失した。2016年、横浜市によって当時の設計図を元に復元され、敷地は公園として整備された。現在は、俣野別邸庭園として横浜市の風致公園となっているがホームページなどを見ても住友家の別邸だったことには一言も触れられていない。建物を中心とした内苑と外苑に分かれ、敷地面積は5万平米を超える。戸塚や藤沢からバスに乗り、鉄砲宿で降りればすぐだが、藤沢からタクシーでも1200円程で着く。