「汚い」をほじくり回し麦の秋
この本の著者は、金田一秀穂である。ご存知のように秀穂は、金田一京助、金田一春彦と三代続く言語学者の三代目に当たる。ぼくは、秀穂と一度だけ顔を合わせたことがある。おーいお茶新俳句大賞の表彰式・祝賀会の席上であった。祖父の金田一京助のアカデミズムと比べると、秀穂の言説はずい分カジュアルであるが、興味深い視点を与えてくれる。この本は、「汚い」日本語講座と題される新潮新書の一冊。発行は、2008年だ。本棚から取り出し、ページを繰ってみる。「汚い」とは何か?を彼は研究室の学生と一緒に探求していく。最初は「汚い」には順序があることを取り上げている。人間の体から排出されるものはだいたい汚い。



