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丸山薫賞

俳句フォトエッセイ

曝書して父の書きたるラブレター ②

父・小山正孝は生前、丸山薫賞をいただいた『十二月感泣集』など、8冊の詩集を刊行している。父の死後、書斎からノートに書かれた膨大な数のソネットが見つかった。『逃げ水』や『愛しあふ男女』と重なる部分があるとはいえ、なぜこれらのソネットを発表しなかったのか。今となっては不思議である。坂口昌明さんがこれらの詩篇を整理し『未完ソネット集』を編んでくださった。これらの詩篇には、正孝のナマの感情が溢れており、そのことが逆に躊躇を生んだのではないかとも思う。母へのラブレターの中にも詩の草稿らしきものが含まれていた。今回は、それを紹介したい。

俳句フォトエッセイ

父母の出逢ひし橋や春隣

父と母の最初のデートの出逢いの場所が御茶ノ水の聖橋であったことは以前に書いた。調べたら聖母月ニコライ堂の見ゆる橋という俳句フォトエッセイだった。昨年の5月の終わり頃である。二人の出逢いがなければ、ぼくは今この世に存在しない。父正孝は詩人として一生を終えた。丸山薫賞をいただき、現代詩人会で毎年、二人程度に贈られる先達詩人の称号を得ているので、それなりの詩人として評価されていたのだろうが、父が死ぬ直前までぼくは父の仕事に興味がなかった。父の作品も読んだことがなかった。父の作品に触れたのは、詩人としての正孝を顕彰する感泣亭の活動を始めてからだ。