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元住吉

俳句フォトエッセイ

小鳥網高価買取No.1

小鳥網とは、小鳥を捕獲するための霞網のようなもので、今は使用が禁止されている。俳句では秋の季語になっている。ブレーメン通りに新しい店ができた。「こやし屋」という名の貴金属などを買い取る店だ。元住吉にこの種の店は四軒目だ。この場所は昔はブティックだった。長いこと閉まっていたのがようやく開いたらこの店だったというわけだ。巨大な看板が掲げられ、道のあちこちに宣伝のテッシュを配る人が立っている。相当な力の入れようだ。ブックオフもこの街にあるが、中心はすでに本ではない。ブランド物の古着もあればアクセサリーもある。貴金属を買い取る歴史は古代エジプトにすでにあったらしい。

俳句フォトエッセイ

身に入(し)むや七十年の歯の記憶

写真のケースの中には、抜いたばかりの歯が入っている。歯そのものの写真にしようと思つたが、あまりに汚すぎるのでやめにした。何となく歯がグラグラして少し痛みもある。やむを得ず歯医者に行くことに決めた。しかし、どの歯医者に行くか。元住吉には、歯医者が多い。ブレーメン通りだけで20軒の歯医者がある。迷っても仕方ないので、我が家から一番近い歯医者に行くことに決めた。妻が以前お世話になった歯医者さんだ。その時の印象が悪くなかったからもある。すぐレントゲンを撮られた。医者が言う。「乳歯ですね。これは抜くしかありませんね。」びっくりだ。

俳句フォトエッセイ

炎熱やガラスに溶けるブレーメン

何とも奇妙な写真である。ガラスの向こう側にブレーメン通りが映り込んでいる。先日、俳句フォトの第一回例会で、講師の写真家加賀美光一さんから、写真は光を捉えることだと教わり、ガラスの反射が面白いと言うお話をいただいた。場所は元住吉の駅前の果実店である。この店はぼくの子供の時から既に存在する。斜め前には高林果実店があり、昔から競っていた印象がある。店頭が可愛らしくデコレーションしてあるので、つい撮ってみる気になったのだ。その結果が思いもかけずの反射効果で、おとぎの国ののようになった。かつてUFOの写真が出回ってことを覚えているだろうか。本物か偽物かを巡って大論争になった。

俳句フォトエッセイ

ごみ拾ふ明日は七夕星祭

朝の元住吉ブレーメン通りに出たら、青年がごみ拾いをしていた。緑の腕章に「防犯」という文字。どこの団体だろう?手に持ったビニール袋にはそれなりにごみが入っている。通りはきれいだと思っていたが、結構ごみがあるものだ。また一人、また一人と緑の腕章の人がいる。その先にいたのが写真のこの人。ブレーメン商店街を守る白い鎧の騎士ブレストである。ブレーメン商店街の守り神である。しかし、意外に歴史は浅く、一昨年の10月に初めてお披露目されたばかりだ。この暑い中、鎧を纏っての清掃活動は誠にご苦労様と言いたい。「街がきれい」というのは、文化だろう。

お知らせ

令和6年度中原区市民提案型事業の結果報告会に出席しました(7月16日)

2025年7月15日(火)、中原区役所で実施された令和6年度中原区市民提案型事業の結果報告会に出席し、「みんなで楽しむ俳句フォト」の元住吉編や井田編の結果報告をしました。市民提案型事業として選定された団体が事業の審査委員に結果を報告するものでしたが、そのような堅苦しい場面でも、小山は楽しい雰囲気で俳句フォトの魅力を語り、会場から笑いが出ることもありました。審査委員からは「散歩と俳句フォトを併せて実施してみては」「俳句フォトの作品をカレンダーにしてもいいのでは」というようなアドバイスをいただき、報告は無事終了いたしました。

俳句フォトエッセイ

廃屋を喰ひ始めたり青き蔦

散歩の途中である。改めて、しげしげと眺めてしまった。まだ古い家ではない。意匠をこらし、お洒落な一軒家である。誰も住んでいないことは、明らかだ。白く塗られた家を青蔦がぬめぬめと這い上がっていく。飲み込まれてしまうのは、時間も問題であるかのようにも感じられる。廃墟ツアーというのが、あるそうだが、ぼくが見た無惨な廃墟の一つは、長崎の軍艦島だ。軍艦島の名称は、外観が戦艦「土佐」に似ているところからついた。20世紀前半は質の良い石炭が取れることから大いに採掘が進んだ。「端島炭鉱」と呼ばれた。高層の住宅が作られ、1960年頃には、5000人が住んだと言われる。それが、エネルギー政策の転換で廃坑になった。

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走り梅雨心を癒す珈琲屋

ぼくの住んでいる元住吉の唯一の本屋だった「住吉書房」が無くなって、本と自然に触れることができなくなった。もう一つ困ったことは文房具も買えなくなったことだ。住吉書房は文房具屋も兼ねていたからである。タックシールが必要になった。何処に買いに行こうか。日吉や自由が丘にも売っている店はありそうだ。しかし、行ってもし無かったら出直しになってしまう。渋谷の東急ハンズなら絶対ある。そこで渋谷まで出かけた。渋谷の雑踏はぼくは嫌いではない。あのごった返すような雰囲気。騒音が宇宙背景放射のように迫ってくる。崩れた若さが四方八方に飛び散っている。

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芍薬を花束にして君の許

見事な芍薬である。歴史ある山口時計店のあとに開店した青山フラワーマーケットの店頭の写真だ。庶民の町元住吉で、これだけの花が売れるのであろうか。少しばかり気になってしまう自分ではあるが・・・芍薬と言えば誰でも思い出すのは次のフレーズだ。「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花」ご存知のように女性の美しい姿を愛でる表現である。芍薬は、真っ直ぐにすらりと立つ姿を、牡丹は地面に咲いている状態で、大輪の花を咲かせることを表している。さらに百合の花は、風に揺れながら咲く姿が優雅で香りも漂う。何となくふくよかな女性が想像される。そんな女性が百合のようにしなやかに歩く。

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トリオンにちよいと加わり春うらら

トリオンというのは、元住吉のブレーメン通りのヒーローである。ドイツの国旗の色に因んで赤と黒と黄色の三色の衣装に身を包んでいる。ドイツから来日した商店街を守る平和のヒーローという設定だ。お祭りなど特別の時にしかいないのに、なぜいるのかと思ったら、NHKのテレビに取材があったらしい。いいチャンスだと思って一緒に写真を撮ってもらった。今日は月に一回の「サロンde感泣亭」の日だった。午前10時から午後4時。ワンコインでハーブティーなどお菓子が振舞われる。お昼に予約をすると美味しいお昼ご飯も食べられる。この日は豚汁といなり寿司だった。希望する人はミニ教室も楽しむことができる。

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花冷を過ぎて鍋焼うどんかな

小林愛×小山正見の「大花野展」は大盛況のうちに終わった。と言っても良いだろう。6日間の会期に感泣亭の関係者だけでもゆうに100人を超える方々がおいでくださった。感謝しかない。しかも、1日に偏ること無く、平均して来てくださったこともありがたかった。しかし、6日間連続興行は結構疲れるものだ。後片付けも打上げも後日に延ばし、この日は散会することにした。夕食を作る気力もなかったので、外に食べに出た。重いものは食べたくない。浮かんだのが蕎麦屋だ。雨はまだ降り止まない。やぶ久は元住吉で一番旨いと評判の蕎麦屋だ。妻とよく行った。極端に言えば1週間に一度は行ったかもしれない。妻は山かけ蕎麦をよく食べた。