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立正安国論

俳句フォトエッセイ

紫陽花を門柱として山の寺

恒例の鎌倉吟行である。台風が接近しているとあり、実施できるのか多少の心配はあったが、とにかく鎌倉に向かう。8時からはサッカーW杯日本・スエーデン戦がテレビである。電車の中でスマホで観戦。同じ格好で見入っている人もいる。台風のせいか、鎌倉駅前もいつものような人出ではない。運よく雨も止んだ。今日の目的地の一つは妙法寺である。日蓮が鎌倉で布教を始めた草庵があることで有名だ。お寺は、緑の山に隠れんばかりだ。山々を借景として夏の寺入口で拝観料を払うと線香を一本渡された。線香を立てて合掌蓮の花境内にはさまざまな花が咲き乱れている。ここも花の寺なのだ。

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炎天の木漏れ日と化す光則寺

光則寺は、鎌倉市長谷にある日蓮宗のお寺だ。紫陽花で有名な長谷寺の少し北に位置する。創建は13世紀後半。日蓮が「立正安国論」を幕府に献上した場所とされている。本堂の前には高さ3メートルにもなる立正安国論を刻んだ石碑がある。日蓮の高弟日朗を閉じ込めた石牢が今も残っている。江ノ電の長谷駅は観光客でごった返していた。歩道を歩けないほどの混雑だ。外国人の姿も多い。しかし、ここは静かだ。観光客は一人もいない。入場料の100円を払い、見事な丹色の門を潜ると極楽浄土のような別世界が広がっている。紅色の蓮の花が出迎え、蝉の声が響く。本堂を遠巻きにして蝉時雨正見光則寺は花の寺と言われている。