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バドミントン

俳句フォトエッセイ

秋の雲高層ビルや二辰小

二辰小とは、江東区立第二辰巳小学校のことだ。先日俳句の研修会で久しぶりに訪れた。実は、ぼくは、30代のほとんどをこの学校で過ごした。二辰小は最近50周年を迎えたそうだが、ぼくが勤務したのは、10周年の頃。つまり40年も前のことだ。業平橋の自宅からバスを乗り継いで通勤した。豊洲の工場の間を通り、運河に架かった橋を越えると忽然と辰巳の都営の大団地が現れた。当時は僻地だったのだ。ある時雪が降り、バスが不通になった。その時は40分ほどかけて東西線の木場駅まで歩いた。今は深川ギャザリアになっている藤倉電線の工場のわびしい裸電球がいい思い出だ。今ではすっかり様変わりした。

俳句フォトエッセイ

白樫の 林を抜けて 春の風

東高根森林公園は、川崎市内にある唯一の県立公園である。JR南武線の武蔵溝ノ口駅からバスで10分ほど、森林公園のバス停で降りたらすぐだ。パークセンター脇の階段を217段、息を切らしながら上るとピクニック広場に出る。けっこうきつい。ちょっとした登山をした気分だ。晴れて天気が良ければ富士山がきれいに見えるはずだ。山あり谷ありの森林公園の中央に広大な芝生の広場が広がっている。親子連れが、のどかにバドミントンに興じていたが、足元には、古代の竪穴住居跡が60以上も埋まっているという。そう考えるとちょっとしたロマンである。芝生の向こうは白樫(シラカシ)の自然林だ。触ると白樫の幹は硬い。

俳句フォトエッセイ

降るほどに緑の影の広がりぬ

地下鉄有楽町線の辰巳駅を降りた。5月の気持ち良い日差しが降り注いでいた。橋の向こう側には高層のマンション群が巨大な姿を見せている。江東区立第二辰巳小学校は辰巳駅からすぐだ。江東区内でも最も交通の便の良い学校の一つだ。ぼくがこの学校に転勤になったは、44年前だった。当時は交通手段は、都バスしかない陸の孤島のような学校だった。正に「地の果てアルジェリア」だった。雪が降るとその都バスが止まる。東西線の木場駅まで雪の中を一時間近くかけて歩いた。埋立地のゴミ処分場にハエが大量発生し、ハエトリ紙を教室にぶら下げたこともあった。しかし、である。開校5年にも満たない若い学校で伝統がない分自由だったのだ。