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三郷

俳句フォトエッセイ

立冬やいつの間にかの北綾瀬

三郷に向かう途中だった。いつものように明治神宮前からメトロ千代田線に乗った。このまま行けば、乗換駅の新松戸まで行くはずだ。ところが、突然の車内アナウンス。「次は北綾瀬」北綾瀬行きの千代田線があるとはびっくりした。北綾瀬は足立区だ。ぼくが最初に勤めたのも足立区だった。江北小学校という歴史の古い学校だった。降りるバス停は「荒川土手」まだ高速道路ができる前のことだ。江北橋のたもとあたりである。当時の足立区の南北に走る鉄道は、東武伊勢崎線だけだった。今は、舎人までモノレールが通り、筑波エキスプレスもある。それに千代田線の北綾瀬までの延伸。大分便利になった。

俳句フォトエッセイ

ぐいぐいと頭もたぐる花菜かな

雨がやんで、急速に気温が上がった。一雨ごとに春が来ると言うが、本当だ。一夜のうちに、菜の花の背が伸び花が生き生きとしてきた。聞こえるわけではないが、音を立てて菜の花が成長しているように感じられる。菜の花の原産地は、地中海あるいは中近東のトルコ辺りと言われているが、弥生時代には既に日本に入ってきたようだ。和名は「アブラナ」。その名の通り、菜種油を取るために栽培されたのだろう。そう言えば、子どもの頃飼っていた鳩の餌に黒く小さな菜種を混ぜたことがあった。潰せば油が滲み出てきそうだった。「菜」というのは、食べられるものという意味だから、菜の花は「食べられる花」だろうか。