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大井町線

俳句フォトエッセイ

新涼や読経の響く九品仏

都政新報8/25付「暮らしを楽しむ俳句フォト」45自由が丘駅前の再開発が進んでいる。来月にも新しい商業ビルが開業するらしい。その自由が丘に降りて、ふと九品仏に行きたくなった。大井町線の九品仏駅からは目の前だが、自由が丘から歩いてもそれほどの距離ではない。九品仏川を埋め立てた緑道をのんびり歩けば15分ほどだ。九品仏とは、九体の阿弥陀如来が安置されたところから来た名前だが、正式には「九品山唯在念佛院浄真寺」という浄土宗のお寺である。境内は別世界だ。一本足を踏み入れると蝉の鳴き声が急に大きくなる。楓の緑が広がり、参道に覆いかぶさる。本堂の横に立つ大銀杏は世田谷区の名木100選に選ばれているそうだ。

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鼎心の書の輝きや初桜

白川鼎心さんは、書家だ。その上、俳句も短歌も嗜み、各地で積極的に活動を広げておられる。つい最近、きごさい俳句大会の揮毫をお願いし、見事な作品を書いていただいたばかりだ。また先日は、浜松で書展があった。今回は都内。しかも、大井町線の中延。我が家からすぐそばだ。「初日なら鼎心さんに会えるだろう」20日の夕方に出かけた。中延の商店街のアーケードをスマホを頼りに歩いた。ふと見ると、右側に「重盛の人形焼」がある。かの有名な水天宮にある重盛と同じだ。思わず餡なしの人形焼を求める。聞くとやはり「分家」だという。会場の隣町珈琲は、地下にあった。広いスペースの半分は書架になっている。

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見下ろせば紛ふことなき春の水

深山幽谷の如しであるが、これは、都内世田谷区である。等々力渓谷。都内にこんな場所があるとは、驚きである。天気に誘われて出かけた。ぼくは計画を立てるのは好きではない。何だか自分が縛られるような気がするからだ。朝の天気と暖かさ。これが背中を押した。東横線で自由が丘まで出て、大井町線に乗り換えた。等々力の駅を降りると、鰻屋がある。「平沢」という古民家風の店だ。好物の鰻には目がない。しかし、最近は値段が高くご無沙汰している。夜はともかく、ランチコースなら手が届く値段だ。今度奮発して来てみよう。近くのゴルフ橋から渓谷に降りられるはずた。ところが、なんたることか、ゴルフ橋の入口は封鎖されている。