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好き嫌い

俳句フォトエッセイ

母の日のフレンチトースト母の味

ぼくは猛烈に好き嫌いの激しい子供だった。野菜はほぼ食べないし、卵は黄身だけ。お肉の脂身も残した。当時はまだ安かった鰻でさえ、皮の部分は取ってもらった。そんな様子だったから、学校の給食は当然大の苦手。ところが担任の先生が厳しく、給食を残すことを許さない。掃除が始まり、休み時間が始まっても、教室の角で一人残され、涙を流しながら給食と格闘した。ところが、そのぼくが教師になった。クラス会に行くと、「おい、小山!給食はどうしているんだ」と必ずからかわれた。今も好き嫌いはなおらないが、何とか生きている。母は料理は得意ではなかったらしい。

俳句フォトエッセイ

冬ざるる朝の歯医者の待合室

今日の朝は寒い。空は曇っている。冬の空だ。朝一番で歯医者に行った。今日は一本歯が入る。子供の時から歯医者には恐怖感がある。歯を何本も抜かれた恐怖が残っているのかもしれない。先日も「あなたは型を取るとウェーとなるからねぇ」と笑われてしまったが、意気地がないのだ。緊張がそのまま顔に出るらしい。恐怖や困難、痛みや気持ち悪さにどう対処できるかは、生きる力そのものだ。10年以上前だが、大腸にポリープがあって切除したことがある。その下剤が飲めなかった。普通の人が日帰りで済むところを病院に二泊した。意気地がないのだ。今まで生きてきたのは運としか言いようがない。ぼくにはもう一つ重大な弱点がある。