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小山

俳句フォトエッセイ

手を握り祭の夜を彷徨す

句集『大花野』に収録したこの句を詠んだのは、今から7年前のことだ。色々な気持ちが交錯していた。お祭りに出かけたら楽しいだろうな。妻も喜ぶだろう。しかし大丈夫かな。元住吉の駅前にある住吉神社に出かけた。あたりは屋台が店を出し、人で溢れていた。昔ながらの焼きそばや射的もあった。しかし、予想したよりずっと人が多い。妻を迷子にしたら大変だ。思わず妻の手を握り人混みの中を歩いた。妻も不安だったのだろう。しっかりぼくに寄り添っている。特に何か目的があったわけではない。境内をただ歩き、屋台をのぞいた。人混みから抜けた時はほっとした。その祭の夜を詠んだのが冒頭の句である。

俳句フォトエッセイ

土井伸の運を呼び込む歌留多かな

感泣亭歌留多第ニ弾として「土井さんの達筆神経衰弱」が売り出された。ぼくと土井さんとの関係について話してみよう。八名川小学校で子ども俳句に取り組み始めた頃、保護者にも俳句を広めたいと思った。そして始まったのが「八名川句会」だ。この句会、今も続いている。ある時、メンバーの一人であったOさんが、新メンバーを連れてきた。それが土井さんだった。その時は、土井さんは学校の近くで書道教室を開き、Oさんはその生徒だった。土井さんは生徒だったOさんの誘いを断れなかったのかもしれない。土井さんはしばらくの間、八名川句会に参加されていたが、そのうち姿が見えなくなった。上野の方でギャラリーを始められたと聞いた。