身に入むや伊勢型紙の川崎宿
額縁の中は、広重の『東海道五十三次』の「川崎六郷渡舟」の図だ。三重県に伊勢型紙という伝統工芸があり、小刀で彫り抜いて作成するらしい。細い線を切り離さず彫るにはけっこう高度な技術を要するという。実は、この額は吉田忠司からの贈り物だ。江東区立第二辰巳小学校に転勤した時、吉田忠司は新卒で入ってきて同じ学年を組んだ仲間だ。優秀な教員だった。優しく面倒見がいい。すぐに子どもたちに慕われる存在になった。彼は、バイクで通勤していた。ぼくは、彼のバイクに何度か乗せてもらったことがある。同じく新卒で入ってきた本田佳代美と三人でよく語り合った。彼らを誘ってオリエンテーリングの大会に参加したことがある。

