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東京新聞

俳句フォトエッセイ

熱風の中に涼風アウフグース

【銭湯紀行】17川崎朝日湯源泉ゆいる連載のお礼と総集編の打ち合わせに東京新聞の川崎支局に向かった。支局長にお目にかかるのもこれが最後になるかもしれない。支局長は丁寧にぼくを出口まで見送ってくれた。ぼくには一つの仕事を終えた安堵があった。「さて」と考えた。「そうだ、ゆいるに行こう」ゆいるは浜川崎の近くにあるスーパー銭湯だ。結構評判が高い。川崎駅から送迎のバスもあるが、臨港バスに乗ることにした。かつて取材した大島劇場の先、鋼管二丁目で降りて歩く。ゆいるはスーパー銭湯としては意外とコンパクトだった。1階は食堂、2階が風呂。そして3階が休憩スペースになっている。料金は高めだ。

俳句フォトエッセイ

久月は撮影OK雛飾り

都政新報の「暮らしを楽しむ俳句フォト」の掲載は週に一回。毎週火曜日だ。東京新聞の方は月に一度だから余裕があるが、毎週というのは結構忙しい。カレンダーを見たら3月第1週の火曜日は3日、ひな祭りの日だと気づいた。「だったら雛人形だ」雛人形と言えば久月である。迷わず、浅草橋に向かった。浅草通りに面した本店には「人形問屋久月総本店」とある。2月も半ばを過ぎだ。客はまばらだが、赤ちゃんを抱いているお母さんもいる。店内は雛人形一色だ。しかし、七段飾りなどの本格的なものは、申し訳程度に置いてあるだけだ。売れ筋は親王飾りなど、男雛と女雛が並んでいるシンプルな雛である。段の多いものもほとんど全てがミニサイズ。

俳句フォトエッセイ

花の夢『俺の細道』てふ句集

季語「花の夢」は集中よりとったが、この句集はぼくにとっては夢物語だという意味である。句集『俺の細道』の著者、藤英樹さんは元東京新聞の記者で、歌舞伎など古典芸能の専門家だ。現在は長谷川櫂氏が主宰する「季語と歳時記の会」の機関誌「きごさい」の編集長もされている。句集の名前から想像できるようにこの句集は芭蕉の奥の細道に因んだ句集だ。ところが、尋常ではない。芭蕉の歩んだ全行程を全て徒歩でそのまま辿ったというのだ。所々歩く人はよくいるが、全行程踏破した俳人は林誠司さんの他知らない。最初の句は草餅をたうべて矢立初めかな気負いがないが、さぁやるぞという気分が伝わってくる。

俳句フォトエッセイ

新緑に飛び出せのび太ドラえもん

東京新聞川崎阪4月27日付け、小山正見のかわさき俳句フォト https://www.tokyo-np.co.jp/article/401310?rct=kanagawa 桜が終わったかと思ったら、あっという間に緑が広がった。藤子・F・不二雄ミュージアムは、新緑がまぶしい生田緑地のふもとにある。登戸駅前から直通バスで約10分。あのキャラクターたちが出迎えてくれる。藤子不二雄は、オバQをはじめ、さまざまなヒット作を世に出した漫画界のレジェンドだ。藤子不二雄は、藤本弘(藤子・F・不二雄)と安孫子素雄(藤子不二雄A)の二人のユニットの名前である。

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二ケ領用水さくらの壁のある如く

東京新聞川崎版4/6「小山正見のかわさき俳句フォト」です。本年度もよろしくお願いいたします。 https://www.tokyo-np.co.jp/article/396657 二ケ領用水さくらの壁のある如く冷たい雨がやみ、気温が上がった。たちまち桜が開花し、あっという間に満開になってしまった。宿河原の二ケ領用水沿いの桜並木は美しい。約300本のソメイヨシノが壁のごとくに空間を埋めている。ソメイヨシノは、接ぎ木で複製されたクローンである。同じ遺伝子を持つので、一斉に咲き一斉に散る。その美しさは、日本人の理想の桜に重なる。接ぎ木や挿し木で大量に栽培することができ、比較的安価。