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自由律俳句

俳句フォトエッセイ

冬うららかつてありける貸本屋

元住吉の裏通り。この場所に貸本屋があった。いつなくなったかは記憶にない。小学生から高校生にかけて、ぼくはここの古本屋に通い続けた。1日10円、延長料金は1日5円だった。印象に残っているのは、まず白土三平だ。それがカムイ伝だったかどうかは定かではないが、白土三平だったことは確かだ。次はさいとうたかおである。これもゴルゴ13だったかどうか。人間の記憶というものは、相当に不確かである。ハードボイルドの劇画は刺激的だった、ぼくはこれらの本を学校に持って行ったらしい。母は担任の先生に呼び出され、「小山君が変な本を学校に持ってきて困る」と言われたようだ。その辺りの記憶はぼくにはない。

俳句フォトエッセイ

プレゼントするなら絵本クリスマス

元住吉に本屋がなくなって久しい。本屋に足を運ぶ機会が随分と減ってしまった。こちらは、田園調布の駅前、いや駅上にあるくまざわ書店である。目立つところはまず絵本。大人向けの本や文庫は一番奥だ。「本は売れなくなった」と言うが、その中でも子ども向きの絵本だけはそこそこ売れているらしい。今年の本の売行きランキングの第一位は鈴木のりたけの『大ピンチ図鑑3』だと言う。ぼくも子どもの頃は随分と絵本を読んだ。『チビクロサンボ』『小さなおうち』地球の歴史の絵本も何度読んだかしれない。大人になってからハマったのは佐野洋子だ。『百万回生きたねこ』に涙を流した人も多いだろう。