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路地

俳句フォトエッセイ

宵闇の路地を曲れば湯の匂ひ

【銭湯紀行】22入谷白水湯入谷と言えば、まず頭に浮かぶのは「恐れ入谷の鬼子母神」というユーモラスな言葉だ。鬼子母神は安産や子育ての神様だ。雑司ヶ谷にも鬼子母神がある。ぼくはその境内での赤テントの公演、唐十郎作の『盲導犬』を見たことがある。満員のテントの中にシュールな緊張感が走っていた。それはさておき、入谷である。古い下町が残っている。建て直された大正小学校にも窓の形などに昔のモダンが色濃く残っているし、昔の建物のままの酒屋さんも健在だ。地域の稲荷信仰も廃れたようには見えない。その中に、現代的な和風を売りにした民泊施設が点々と生まれている。白水湯は、そんな街角を曲がった場所にあった。

俳句フォトエッセイ

荒梅雨の路地の裏なる傘傾げ

「七の会」。何年ぶりだろう。前回がいつだったのか思い出せない。コロナの前だったことは確かだ。「七の会」とは、校長任用前研修第七班のメンバーの親交会の名称である。つまり、同期会なのだ。何の工夫もない名前だが、思い出は深い。地域も年齢も異なる6人だったが、毎年のように集まり、情報交換をしてきた。会場は新宿の路地の奥の居酒屋だ。メンバーの一人T先生は八丈島の小学校の校長になった。あっという間に島に溶け込み、生き生きと島での優雅な生活を話してくれた。メンバー全員で八丈島の彼の学校を訪ねたこともある。アガパンサスという花の名を初めて知った。