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鎌倉

俳句フォトエッセイ

冬紅葉瑞泉寺へと続く道

瑞泉寺は鎌倉のお寺だ。駅からバスに乗り大塔宮で降り、徒歩で10分の距離にある。大塔宮とは、護良親王を祀る鎌倉宮の通称である。護良親王は、後醍醐天皇の皇子で、倒幕の立役者の一人である。尊氏と対立し失脚。この地で殺害された。瑞泉寺に行く途中には、画家平山郁夫の居宅だった家もある。天気予報に反して風もなく静かな道を疏水に沿って上がると瑞泉寺が見えてくる。鶴岡八幡宮や小町通りは観光客で溢れているが、ここは誰もいない。鎌倉には約60のお寺があると言うが、喧騒に包まれている方が少数なのかもしれない。瑞泉寺は花の寺として有名だ。この季節だからほとんど花はなかったが、山門には石蕗の花がまだ残っていた。

俳句フォトエッセイ

海の綺羅広がり小春日和かな

「海は広いな大きいな」という歌がある。風のない小春日和の海はいつまでも見ていたくなる。波の音が静かに聞こえ、鳶がゆっくり空を舞っている。伊豆大島の島影がうっすらと見える。太陽の光で細かな波がきらきらと光る。なぜ海はこんなにも人の心を和らげるのだろうか。これには色々な説があるようだ。①海は命の母だから確かに全ての生命は海から生まれた。DNAに組み込まれた命への郷愁なのかもしれない。②波の音のリズム決まった静かなリズムは、心臓の鼓動と呼応して、心を落ち着かせる。安定したリズムが関係しているのかもしれない。③海の色の青さ一説によれば「青」は血圧や脈拍を下げる効果があるという。

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垂藁の太し逞し豊の秋

何だかスズメバチか何かの巣のようだが、これは注連縄から下がっている「垂藁」(たれわら)である。よく紙で作られた「紙垂」(しで)が下げられている(写真奥)がここでは、太く藁で編まれている。紙垂も垂藁もこの先が神域であることを示し、清めや魔除けの役割を果たす。垂藁は五穀豊穣の象徴としても用いられる。ここは、鎌倉の八雲神社だ。鎌倉駅から歩いて十分ほどの距離にあるが、喧騒とは無縁、境内は木々に囲まれ本来の鎌倉らしい落ち着いた雰囲気がある。面白いのは、大きな楠の根元に大きな石が二つ置かれていることだ。この石を新羅三郎の手玉石というらしい。