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長崎

俳句フォトエッセイ

廃屋を喰ひ始めたり青き蔦

散歩の途中である。改めて、しげしげと眺めてしまった。まだ古い家ではない。意匠をこらし、お洒落な一軒家である。誰も住んでいないことは、明らかだ。白く塗られた家を青蔦がぬめぬめと這い上がっていく。飲み込まれてしまうのは、時間も問題であるかのようにも感じられる。廃墟ツアーというのが、あるそうだが、ぼくが見た無惨な廃墟の一つは、長崎の軍艦島だ。軍艦島の名称は、外観が戦艦「土佐」に似ているところからついた。20世紀前半は質の良い石炭が取れることから大いに採掘が進んだ。「端島炭鉱」と呼ばれた。高層の住宅が作られ、1960年頃には、5000人が住んだと言われる。それが、エネルギー政策の転換で廃坑になった。

俳句フォトエッセイ

ほんのりにほんのり重ね額の花

いつの間にか紫陽花が咲き始めている。この道にもあの道にも紫陽花がある。自分が子供だった頃、紫陽花は今ほどはなかった。気が付かなかっただけでもないような気がする。この数十年、紫陽花は飛躍的に増えたのだと思う。AIに聞いてみたら、「面白い視点ですね」という返事で、その理由をいくつか挙げてきた。①園芸品種の多様化と人気の上昇近年、紫陽花の品種改良が盛んで人気が高まっている。※確かに「ダンスパーティ」とか「隅田の花火」など新しい品種が生まれている。②気候の影響温暖化の影響で以前は育ちにくかった土地でも紫陽花が育て易くなった。※それも言えるかもしれない。