街守るカメラの上に燕の巣
今年は、燕を見かけないと思っていたら、立て続けにその姿を見た。街なかだ。商店街を低空で飛んでいく。ぼくの方に向かって一直線に飛んできたかと思ったら急に反転して見えなくなった。その鋭い身のこなしに、佐々木小次郎の「燕返し」が頭に浮かんだ。辺りを見回すと、パチンコ屋の軒先の防犯カメラの上に巣があった。親鳥が、すでに自分と同じくらいに成長した雛に餌を与えているところだった。昔から燕は縁起の良い鳥とされてきた。「燕の巣がある家は繁盛する」という言い伝えもあるほどだ。燕を幸運の象徴とするのはヨーロッパでも同じだ。


