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集中豪雨

俳句フォトエッセイ

街守るカメラの上に燕の巣

今年は、燕を見かけないと思っていたら、立て続けにその姿を見た。街なかだ。商店街を低空で飛んでいく。ぼくの方に向かって一直線に飛んできたかと思ったら急に反転して見えなくなった。その鋭い身のこなしに、佐々木小次郎の「燕返し」が頭に浮かんだ。辺りを見回すと、パチンコ屋の軒先の防犯カメラの上に巣があった。親鳥が、すでに自分と同じくらいに成長した雛に餌を与えているところだった。昔から燕は縁起の良い鳥とされてきた。「燕の巣がある家は繁盛する」という言い伝えもあるほどだ。燕を幸運の象徴とするのはヨーロッパでも同じだ。

俳句フォトエッセイ

日傘差す男の見栄は横に置く

暑い日が続く。毎日35℃とは、異常に違いない。かつては「夕立」というのがあった。一雨ざあーと降って、やむと涼しくなり、虹が掛かったりした。30℃位だと「夕立」ぐらいのエネルギーなのだが、35℃になるとエネルギーが桁違いで、集中豪雨並みになるという天気予報士の解説を聞いて腑に落ちた。日傘もかつては装飾品の域だった。日焼けを防ぐためのご婦人の身だしなみに過ぎなかった。レースをあしらった「白日傘」など優雅なものだ。印象として言えば、クロード•モネの「日傘をさす女」である。「日傘は女がさすモノ」という観念がぼくの頭の中に染み付いていた。