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高層ビル

俳句フォトエッセイ

煌々と東京駅の秋の夜

例年なら「残暑、残暑」で暑くて堪らない頃だ。それが今年はおかしい。長袖でその上に上着を着込んでも丁度いい日もある。すっかり秋の装いだ。久しぶりに東京駅に行った。都政新報の取材が目的だが、ここではネタバラシはしない。来週の火曜日の記事を読んでほしい。東京駅は随分変わったものだ。南北のドーム屋根が大正時代の開業当時の姿に復元されたのは、もう10年以上前だが、きれいにライトアップされ、言いようもない雰囲気を醸し出している。丸ビルや新丸ビルには、洒落たショップやレストランが並ぶ。驚いたのは、八重洲側だ。こんなに高層ビルが軒を並べているとは!そのどれも煌々と灯りを灯している。

俳句フォトエッセイ

草萌ゆる庭の向かふの廃墟かな

庭を覆っている草の名前を調べたら「アメリカンフウロ」と出た。和名だと「風露草」。雰囲気の良い名前だが、建物を今にも飲み込みそうで不気味でもある。お洒落な住宅が、10年も放って置かれるともう廃墟だ。7、8年前、旅行で白樺湖に行ったことがある。朽ち果てた旅館が何軒も放置されており、目を背けたくなった。観光地の廃墟は興醒めである。以前、俳句の授業で仲間と長崎まで出張したことがある。観光の一環で軍艦島に渡った。軍艦島は、かつて炭鉱の島として栄えた場所だ。しかし炭鉱閉山後に無人島になった。上陸して驚いた。鉄骨は剥き出しになり、コンクリートは崩落している。