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冬麗の岡本太郎の眼の力

小山正見

今日は暖かかった。だからと言うわけでもないが、岡本太郎美術館に出掛けた。岡本太郎美術館は生田緑地の中にある。
つい先日まで生田緑地は緑化フェアで賑わっていたが、今は静かだ。
王禅寺で見られなかった楓紅葉が色づいている。
その一番奥に岡本太郎美術館はある。ここを訪れるのは確か5回目だ。
岡本太郎の作品はあちらこちらで見ることができる。例の太陽の塔や渋谷にある「明日の神話」、銀座には「若い時計台」府中には「顔」と題する作品が置かれている。
表参道には岡本太郎記念館がある。ここは42年に渡っての彼の住居であった。
川崎市の美術館は太郎の作品が川崎市に寄贈されたことを契機に今年で25年を迎えるが、現在では1800点近い作品を収蔵していると言う。
今回美術館を訪れて新たに発見したことは、小物が実に多いことだ。例えばガラスのコップや醤油差しまである。太郎は身の回りのもの、全てを造形したのだと知った。
一番心を惹かれたのは、眼の連作である。太郎の作品に福田美蘭の眼のバルーンを合わせたスペースであった。岡本太郎の眼の威力改めて感じた。