俳句フォトエッセイ2025.09.21文豪の石に残りぬ暑さかな小山正見この座っている石を「文豪の石」と言うらしい。場所は根津神社。「文豪の」とは鴎外と漱石を指す。嬉しかったのは、尊敬するT先生とお会いできたことだ。T先生とは江東区の俳句の授業を共にした仲だ。今でも毎月幾つもの句会を主宰されている。文学教育の大家でもある。思いがけなかった。T先生は、足を痛めておられる中、無理して出てきてくれたのだ。日本学校俳句研究会の谷根千吟行会。恒例になり、今年で3回目だ。最初の時は、行列して谷中のらかき氷を食べた。鴎外記念館に行ったこともある。そして、今年は根津神社と弥生美術館にいった。弥生美術館には竹久夢二美術館が併設されており、むしろこちらがメインだ。隣に何度も足を運んだ立原道造記念館があったのだが、今は何の変哲もないマンションになってしまっている。毎回研究会のI先生が繊細で楽しい計画を立て、案内をしてくださる。感謝!今年愉快だったのは、出発点の喫茶店だ。謎屋珈琲店と言う。本店は金沢にあるらしい。店内で様々な謎解きに挑戦することができる。挑戦したが、ちんぷんかんぷんだった。日差しは強いが、風には秋の気配が色濃く感じられた。湿度が下がったからだろう。根津神社の境内にある千本鳥居を抜ける風も爽やかである。日本学校俳句研究会は、30人以上の仲間で執筆した『楽しい俳句の授業アイデア50』の出版記念会から生まれた。2012年2月25日のことだ。それから13年半。私が一応代表にはなっているが、運営の主体は、既に若い先生の手に移っている。この日の句会でも最高点だったのは20代のSさんだった。
この座っている石を「文豪の石」と言うらしい。場所は根津神社。「文豪の」とは鴎外と漱石を指す。
嬉しかったのは、尊敬するT先生とお会いできたことだ。
T先生とは江東区の俳句の授業を共にした仲だ。今でも毎月幾つもの句会を主宰されている。文学教育の大家でもある。
思いがけなかった。T先生は、足を痛めておられる中、無理して出てきてくれたのだ。
日本学校俳句研究会の谷根千吟行会。
恒例になり、今年で3回目だ。最初の時は、行列して谷中のらかき氷を食べた。鴎外記念館に行ったこともある。そして、今年は根津神社と弥生美術館にいった。弥生美術館には竹久夢二美術館が併設されており、むしろこちらがメインだ。隣に何度も足を運んだ立原道造記念館があったのだが、今は何の変哲もないマンションになってしまっている。
毎回研究会のI先生が繊細で楽しい計画を立て、案内をしてくださる。感謝!
今年愉快だったのは、出発点の喫茶店だ。謎屋珈琲店と言う。本店は金沢にあるらしい。店内で様々な謎解きに挑戦することができる。挑戦したが、ちんぷんかんぷんだった。
日差しは強いが、風には秋の気配が色濃く感じられた。湿度が下がったからだろう。根津神社の境内にある千本鳥居を抜ける風も爽やかである。
日本学校俳句研究会は、30人以上の仲間で執筆した『楽しい俳句の授業アイデア50』の出版記念会から生まれた。2012年2月25日のことだ。それから13年半。
私が一応代表にはなっているが、運営の主体は、既に若い先生の手に移っている。
この日の句会でも最高点だったのは20代のSさんだった。