俳句フォトエッセイ2026.02.20選挙終へその翌朝の冴返る小山正見2月8日が総選挙の投票日である。夜中のうちに結果が出て、次の朝には当落がはっきりする。選挙には当選者が出るが、それ以外は落選する。比例代表で救われても落選者が出ることには変わりはない。落選したら「ただの人」だ。ぼくは何人もの議員さんと付き合ってきた。ずっと当選し続けている人はよい。議会に就職したようなものだ。ある優秀な議員さんがいた。都議会議員だった。しかし落選し、次の選挙でも落ちた。いつの間にか、姿を見かけなくなった。優秀な人だから、他の方面を目指したのであろう。Kさんという国会議員がいた。とても運の良い人だった。都議会議員の時、交通事故を起こし議員を辞職した。しかし、いつの間にか国会議員として復活していた。ぼくはこの人が好きだった。威張っていない。話をよく聞き、誠実に対応してくれる。そんな人間性に惚れていた。「カジノ誘致」という政策だけは気に食わなかった。誰かの富を収奪するだけで、新たな富を生み出す訳ではないからだ。それでも真摯に話を聞き、受け止めてくれた。その彼が選挙に関わる違反事件で逮捕された。綱渡のように運良く当選を続け、ようやく地盤が盤石になった頃だ。微々たる金銭で議席も地位も全て失った。「なんて馬鹿な事をしたんだ」と思った。政敵に追い落とされた可能性も否定できない。政治の世界の闇を見る思いだった。それから彼は一切姿を見せなくなった。どうしているのだろう。どうやって生活しているのだろうと思う。彼の場合は豊富な人脈もあり、パトロンもいるのかもしれない。しかし、普通の人はそうはいかない。ぼくの選挙区でも立候補者の大部分は落選する。次の日からどうやって食べていくのだろう。街にはポスターだけが寒々しく残されることになるのだろう。
2月8日が総選挙の投票日である。夜中のうちに結果が出て、次の朝には当落がはっきりする。
選挙には当選者が出るが、それ以外は落選する。比例代表で救われても落選者が出ることには変わりはない。
落選したら「ただの人」だ。
ぼくは何人もの議員さんと付き合ってきた。ずっと当選し続けている人はよい。議会に就職したようなものだ。
ある優秀な議員さんがいた。都議会議員だった。しかし落選し、次の選挙でも落ちた。いつの間にか、姿を見かけなくなった。優秀な人だから、他の方面を目指したのであろう。
Kさんという国会議員がいた。とても運の良い人だった。都議会議員の時、交通事故を起こし議員を辞職した。しかし、いつの間にか国会議員として復活していた。
ぼくはこの人が好きだった。威張っていない。話をよく聞き、誠実に対応してくれる。そんな人間性に惚れていた。
「カジノ誘致」という政策だけは気に食わなかった。誰かの富を収奪するだけで、新たな富を生み出す訳ではないからだ。それでも真摯に話を聞き、受け止めてくれた。
その彼が選挙に関わる違反事件で逮捕された。綱渡のように運良く当選を続け、ようやく地盤が盤石になった頃だ。微々たる金銭で議席も地位も全て失った。
「なんて馬鹿な事をしたんだ」
と思った。政敵に追い落とされた可能性も否定できない。政治の世界の闇を見る思いだった。
それから彼は一切姿を見せなくなった。どうしているのだろう。どうやって生活しているのだろうと思う。彼の場合は豊富な人脈もあり、パトロンもいるのかもしれない。
しかし、普通の人はそうはいかない。
ぼくの選挙区でも立候補者の大部分は落選する。次の日からどうやって食べていくのだろう。
街にはポスターだけが寒々しく残されることになるのだろう。