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坂口昌明さん

俳句フォトエッセイ

曝書して父の書きたるラブレター ②

父・小山正孝は生前、丸山薫賞をいただいた『十二月感泣集』など、8冊の詩集を刊行している。父の死後、書斎からノートに書かれた膨大な数のソネットが見つかった。『逃げ水』や『愛しあふ男女』と重なる部分があるとはいえ、なぜこれらのソネットを発表しなかったのか。今となっては不思議である。坂口昌明さんがこれらの詩篇を整理し『未完ソネット集』を編んでくださった。これらの詩篇には、正孝のナマの感情が溢れており、そのことが逆に躊躇を生んだのではないかとも思う。母へのラブレターの中にも詩の草稿らしきものが含まれていた。今回は、それを紹介したい。

俳句フォトエッセイ

風入や我に不用な本ばかり

ある句会で「風入」という季語に出会った。どういう意味か歳時記で調べてみたら「虫干」の傍題とわかった。曝書も同様な意味だ。折角出会っても使わないと忘れてしまうので、ちょっと使ってみたというわけだ。我が家の書斎は、父の書斎だ。父が生きている時は、床から本が積み上がり足の踏み場もないほどだった。どこに何があるのかもわからなかった。その書斎を父の盟友の坂口昌明さんが、わかり易く整理して下さった。雑誌などもよく整理され父の仕事が俯瞰できるようになった。母が亡くなり、ぼくは12年前から父の書斎を自分の書斎のように使っている。引っ越してくる時に自分の本を大整理した。