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紀伊國屋書店

俳句フォトエッセイ

秋の雨滝沢修の蘇る

被災した熊本は猛暑が続いているというのに、東京は例年になく雨が多い。それに気温が低い。にもかかわらず、カフェや電車の中は冷房ががんがん効いている。居場所がないので、早々に引き上げることにした。帰る途中新宿を通った。紀伊國屋書店に演劇のチラシが置いてあった。何気なく手に取るとこまつ座の公演だ。こまつ座の公演には何度足を運んだことか。ご存じのようにこまつ座は井上ひさしの作品を上演している。『兄おとうと』の演出は鵜山仁。今も第一線で活躍しているのだ。懐かしい名前だ。その隣にもう一枚チラシがあった。樫山文枝の名前がある。「ん?」「やはり、そうだ!」隅に劇団民藝公演とある。

俳句フォトエッセイ

とんかつはにいむら歌舞伎町は夏

急に暑くなった。空が夏になっている。新宿に出た。ここにも梅雨が明けたような空気が広がっている。昼飯に何を食べるか?食べたいものがない。紀伊國屋書店の地下が食堂街になっている。昔からここはよく来た。茹でたてスパゲッテイの店がある。隣はうどん屋だ。何となく食べる気にならない。カレー屋も二軒ある。どうもそんな気分ではない。寿司屋や卵かけご飯の店もある。卵かけご飯が二千円以上する。結局、通り抜けて外に出る。アカシアのロールキャベツは先日食べたばかりだ。一瞬、冷やし中華もいいかと思ったが、ぴったりこない。こんな時、最後に残るのがとんかつだ。