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お客さん

俳句フォトエッセイ

梅雨深し薪で焚きたる湯の温み

【銭湯紀行】その14奥沢松の湯ネットで調べたら、奥沢駅から2分の場所に銭湯があることがわかった。行ったら、シャッターがまだ閉まっていた。てっきり営業開始を午後3時と思い違いしていたのだ。営業開始は、3時20分。火曜日と水曜日は休みである。近くで時間を潰して、再度挑戦。フロントではなく、昔ながらの番台。靴箱の鍵がロッカーの鍵を兼ねている。ぼくの前にお客さんは一人だけ、そのうちおじいちゃんが一人、若い男が一人。天井も高く広い洗い場で出会ったのは、結局この3人だけだった。浴槽は3つ。それぞれ違ったジェットが楽しめる。横からの吹きつけるもの、足元から湧き上がるもの、渦を巻くように流れるもの。

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結び葉や感泣亭のナポリタン

結び葉とは、歳時記によれば、「樹木の茂りが盛んなさまをいい、若葉が結ばれたように見えるので結び葉という。」と記されている。我が家の壁のアイビーも茂りに茂っているし、今日の「サロンde感泣亭」にも20人近くのお客さんがあり、盛んなおしゃべりに花が咲いた。Aさんが作ってくれる今日の「賄い飯」はスパゲッティナポリタン。これがとんでもなく美味い。いくらでも食べたくなるが、我慢する。これまたやわらかい抜群のフランスパンが添えられている。「サロンde感泣亭」が始まったのは2023年の2月だから、もう4年目に入ったことになる。

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春日向ぼくの愛した喫茶店

天気がいい。それに暖かい。散歩に出かけることにした。「どこに行こうか」思い出したのは、麻布食堂だ。ここで昼飯を食えば、松本先生の個展にも再度伺うことができる。麻布牛坂の急傾斜を登る。麻布食堂は、オムライスが有名だが、ぼくはハンバーグにした。当たりだった。うまいし、安い。麻布にもこんな店があるんだ。すぐ前が松本先生の個展だ。何度見ても胸に迫ってくる。不便な場所なのに、次から次からお客さんが来る。やはり話題の写真展なのだ。思いもかけず会場で一緒に仕事をしてきたT先生にお会いした。「一日誰とも喋らない日になるかも」と思っていたのに、おしゃべりに花が咲いてしまった。霞町の交差点に出る。