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サラリーマン風

俳句フォトエッセイ

秋暑く共栄堂のカレーかな

暑さが戻った日、心の許せる友人と会うために神保町に出た。約束の時刻は14時なので、その前に昼飯を食べることにした。どうするか、一瞬迷って、共栄堂のカレーにすることに決めた。共栄堂は古いカレー専門店である。創業は大正13年というからもう100年以上だ。ここのカレーはスマトラカレーだ。小麦粉を使わず、独特の苦味がある。そして、そこが旨い。共栄堂という店の名前の由来は、父に聞いた。父もここのファンだったのだろう。同じ名前の共栄堂が新橋にもあったのだという。共に栄えようというので「共栄堂」としたが、喧嘩別れして、神保町だけしか残っていないというのだ。本当か嘘かは知らない。共栄堂は、地下一階にある。

俳句フォトエッセイ

昼食は沼津たばちゃん梅雨晴間

沼津にある加藤学園に年に数回お邪魔している。高校2年生に俳句を教えるためだ。授業は午後なのだが、午前中から出かけるようにしている。沼津港だとか、御用邸だとか見所が結構あるからだ。三島のスカイウォークから絶景の富士を眺めたこともあった。この日は久しぶりに沼津漁港に行くつもりだったが、新幹線の中で突然津波警報が鳴った。ミンダナオ沖で大地震が起きたらしい。海に行くのは諦めて、沼津駅周辺で過ごした。駅前の仲見世通りが、半分シャッター街になりかけているように感じる。いかにもおばちゃん仕様の婦人服の店がやたらと多い。不釣り合いなキン肉マンの巨大な店舗がある。歩いている人はぼくの住む元住吉よりずっと少ない。