俳句フォトエッセイ2026.06.27昼食は沼津たばちゃん梅雨晴間小山正見沼津にある加藤学園に年に数回お邪魔している。高校2年生に俳句を教えるためだ。授業は午後なのだが、午前中から出かけるようにしている。沼津港だとか、御用邸だとか見所が結構あるからだ。三島のスカイウォークから絶景の富士を眺めたこともあった。この日は久しぶりに沼津漁港に行くつもりだったが、新幹線の中で突然津波警報が鳴った。ミンダナオ沖で大地震が起きたらしい。海に行くのは諦めて、沼津駅周辺で過ごした。駅前の仲見世通りが、半分シャッター街になりかけているように感じる。いかにもおばちゃん仕様の婦人服の店がやたらと多い。不釣り合いなキン肉マンの巨大な店舗がある。歩いている人はぼくの住む元住吉よりずっと少ない。商店街の巨大なアーケードを維持するだけでも大変だろう。この商店街で、ぼくのお気に入りの一つはヤバ珈琲店だ。ナポリタンが名物で、昼時になるとそれ目当てに店はいっぱいになる。さて、昼はどこで食うか。結局今回も「たばちゃん」に落ち着いた。たばちゃんは仲見世の中程にある居酒屋だが、昼は定食で賑わう。ぼくが選んだのは鮪二色丼。つまり、赤身とねぎとろである。それに好きな小鉢が二つ付いて900円。生卵や納豆、漬物などから選ぶ。ご飯味噌汁はセルフサービスで食べ放題だ。威勢のいいおばちゃんが「はいよ」と届けてくれる。隣では3人連れの年配の女性陣がけたたましくおしゃべりを続けている。反対側はサラリーマン風だ。シャッター街に近い仲見世なのに、「たばちゃん」は不思議なほど生命力に溢れている。街が衰退すればするほど輝きを増す感じだ。沼津も郊外に出ると街道沿いに飲食店が並び、大きなショッピングセンターさえ営業している。同じ場所がいつまで同じように栄え続ける訳ではないのだ。沼津の仲見世の将来がどうなっていくのかわからないが、たばちゃんの威勢のいい輝きは、ぼくの記憶の中に残ったことだけは確かだ。
沼津にある加藤学園に年に数回お邪魔している。高校2年生に俳句を教えるためだ。
授業は午後なのだが、午前中から出かけるようにしている。
沼津港だとか、御用邸だとか見所が結構あるからだ。三島のスカイウォークから絶景の富士を眺めたこともあった。
この日は久しぶりに沼津漁港に行くつもりだったが、新幹線の中で突然津波警報が鳴った。ミンダナオ沖で大地震が起きたらしい。海に行くのは諦めて、沼津駅周辺で過ごした。
駅前の仲見世通りが、半分シャッター街になりかけているように感じる。
いかにもおばちゃん仕様の婦人服の店がやたらと多い。不釣り合いなキン肉マンの巨大な店舗がある。歩いている人はぼくの住む元住吉よりずっと少ない。
商店街の巨大なアーケードを維持するだけでも大変だろう。
この商店街で、ぼくのお気に入りの一つはヤバ珈琲店だ。ナポリタンが名物で、昼時になるとそれ目当てに店はいっぱいになる。
さて、昼はどこで食うか。結局今回も「たばちゃん」に落ち着いた。たばちゃんは仲見世の中程にある居酒屋だが、昼は定食で賑わう。
ぼくが選んだのは鮪二色丼。つまり、赤身とねぎとろである。それに好きな小鉢が二つ付いて900円。生卵や納豆、漬物などから選ぶ。ご飯味噌汁はセルフサービスで食べ放題だ。
威勢のいいおばちゃんが「はいよ」と届けてくれる。
隣では3人連れの年配の女性陣がけたたましくおしゃべりを続けている。反対側はサラリーマン風だ。
シャッター街に近い仲見世なのに、「たばちゃん」は不思議なほど生命力に溢れている。街が衰退すればするほど輝きを増す感じだ。
沼津も郊外に出ると街道沿いに飲食店が並び、大きなショッピングセンターさえ営業している。同じ場所がいつまで同じように栄え続ける訳ではないのだ。沼津の仲見世の将来がどうなっていくのかわからないが、たばちゃんの威勢のいい輝きは、ぼくの記憶の中に残ったことだけは確かだ。