六月の葛切の味京の味
今日6月11日は、ぼくと妻の結婚記念日である。54年前のことだ。その時、ぼくは東京都の教員の職を得てからまだ2ヶ月しか経っていなかった。結婚式は、神楽坂にあった東京都の教育会館で「祝う会」形式で行った。仲人は大学の研究室の指導教官であった城丸章夫先生に頼んだ。先生は、ぼくの両親に「邦子さんは正見さんには過ぎた人です」と述べたそうだ。僕たちの結婚生活は、結婚式の日のある失敗から出発している。式と披露宴が終わり、その日宿泊する予定の東銀座東急ホテルに着いて初めて気づいた。宿泊のクーポンや切符がなかったのだ。慌てて足立区のアパートまでタクシーで取りに帰った。新婚旅行の行き先は京都だった。




