【初心者歓迎】俳句フォトの会 会員申込はこちら

ニュース

俳句フォトエッセイ

新涼や新聞記事のアレやコレ

最近は新聞の購読者が大きく減っているという。確かに自分の周りを見ても新聞をとっている人の方が少ない。ぼくが教員として現役だった頃は、「明日は習字があるから新聞紙を持ってくるように」と何のためらいもなく、子どもたちに指示していた。今はとてもそんなことは言えないだろう。そういう自分にしても、新聞をとっているとはいえ、読まない日の方が多くなった。ネットやテレビのニュースで大体のことはわかるからだ。久しぶりに新聞をじっくり読んだ。読んだというより、眺めたという感じだろうか。すると、妙な記事に目が行く。まず目についたのは「郵便維持へ縮減案0-配達減らしポスト削減」という記事だ。

俳句フォトエッセイ

新緑の奥や星空投影機

人類を月に送る「アルテミス計画」のニュースを見ていたら、星空が見たくなった。子どもの頃見たプラネタリウムが懐かしい。調べたら、川崎にもあることが分かった。生田緑地の「かわさき宙(そら)と緑の科学館」である。生田緑地には、日本民家園。25棟もの日本各地の民家が保存されている。奥には、岡本太郎美術館もある。広場は、親子連れのグループでにぎわっている。科学館では、川崎で見られる動植物の標本に出合う。川崎にもまだ豊かな自然が残っているのだ。プラネタリウムのドームに入る。中央に投影機。客席には子ども連れが多い。若いカップルの姿もある。投影が始まると生田緑地の周囲の風景がシルエットで映し出された。

俳句フォトエッセイ

草萌ゆる庭の向かふの廃墟かな

庭を覆っている草の名前を調べたら「アメリカンフウロ」と出た。和名だと「風露草」。雰囲気の良い名前だが、建物を今にも飲み込みそうで不気味でもある。お洒落な住宅が、10年も放って置かれるともう廃墟だ。7、8年前、旅行で白樺湖に行ったことがある。朽ち果てた旅館が何軒も放置されており、目を背けたくなった。観光地の廃墟は興醒めである。以前、俳句の授業で仲間と長崎まで出張したことがある。観光の一環で軍艦島に渡った。軍艦島は、かつて炭鉱の島として栄えた場所だ。しかし炭鉱閉山後に無人島になった。上陸して驚いた。鉄骨は剥き出しになり、コンクリートは崩落している。

俳句フォトエッセイ

花冷の地下鉄サリンの記憶かな

高市•トランプ会談がどのようになったか、気になってテレビのニュースを見ていたら、地下鉄サリン事件から31年目というテロップが現れた。「そうか、31年になるんだ」ぼくは、その時港区立麻布小学校の教頭職にあったことを思い出した。麻布小学校の最寄りの駅は神谷町。ぼくは、その朝も日比谷線の神谷町駅で降りて出勤していた。最も深刻な被害を受けてのは霞ヶ関だったが、神谷町駅も大混乱に陥った。1時間違っていたら、ぼくもこの事件の被害者になっていたかもしれない。なにしろ、死者14人、負傷者6000人以上に及ぶ未曾有の事件だったのだから。