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新緑の奥や星空投影機

小山正見

人類を月に送る「アルテミス計画」のニュースを見ていたら、星空が見たくなった。子どもの頃見たプラネタリウムが懐かしい。
 調べたら、川崎にもあることが分かった。
 生田緑地の「かわさき宙(そら)と緑の科学館」である。
 生田緑地には、日本民家園。25棟もの日本各地の民家が保存されている。奥には、岡本太郎美術館もある。
 広場は、親子連れのグループでにぎわっている。
 科学館では、川崎で見られる動植物の標本に出合う。川崎にもまだ豊かな自然が残っているのだ。
 プラネタリウムのドームに入る。
 中央に投影機。客席には子ども連れが多い。若いカップルの姿もある。
 投影が始まると生田緑地の周囲の風景がシルエットで映し出された。西に富士山、北には東京タワーが見える。

 ドームが暗くなると星空が広がっていく=写真、同科学館提供。
 投影機から無数の星が映し出される。山の奥にでも行った気分だ。
 投影機も昔と比べると随分とスマートだ。
 「こんな宇宙に僕たちは生きているんだ」
 天の川や北斗七星に出合うのは久しぶりだ。星々に囲まれていると、自分の存在そのものが不思議に思えてくる。
 45分の上映はあっという間に終わった。「明日の太陽」が東から上り、会場が明るくなった。
 平日は1日1回、土曜日や休日には子ども向けを含め、数回の上映がある。
 会場を出たら、土産物売り場だった。ぼくは、投影機の模型を買って、プラネタリウムを後にした。

東京新聞川崎版5月10日付「小山正見のかわさき俳句フォト」