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修学旅行

俳句フォトエッセイ

くちなしや今では指輪も回るほど

年配の方は、ご存知だろう。渡哲也が歌い、大ヒットした「くちなしの花」である。1974年というから今から50年以上前である。俳句の授業で「くちなし」を取り上げた時、この歌を紹介したらキョトンとされた。ぼく自身、あまりのテンポの遅さに改めて時代の変化を感じざるを得なかった。「歌は世に連れ・・・」と言うが、ぼく自身の人生もまた、時々の歌と共にあったのは確かだろう。橋幸夫の「高校三年生」を修学旅行のバスの中で歌った記憶があるが、好きにはなれなかった。吉永小百合が歌った「寒い朝」。「北風吹ぬく寒い朝も心一つで暖かくなる」は今でも心に残っている。発売の年月日を調べたら、1962年とあった。

俳句フォトエッセイ

六月の葛切の味京の味

今日6月11日は、ぼくと妻の結婚記念日である。54年前のことだ。その時、ぼくは東京都の教員の職を得てからまだ2ヶ月しか経っていなかった。結婚式は、神楽坂にあった東京都の教育会館で「祝う会」形式で行った。仲人は大学の研究室の指導教官であった城丸章夫先生に頼んだ。先生は、ぼくの両親に「邦子さんは正見さんには過ぎた人です」と述べたそうだ。僕たちの結婚生活は、結婚式の日のある失敗から出発している。式と披露宴が終わり、その日宿泊する予定の東銀座東急ホテルに着いて初めて気づいた。宿泊のクーポンや切符がなかったのだ。慌てて足立区のアパートまでタクシーで取りに帰った。新婚旅行の行き先は京都だった。

俳句フォトエッセイ

ドナルドと仲良しになる黄落期

この人形をご存知であろうか。マックドナルドである。お一人でベンチに腰掛けておられたので、お隣に座らせていただき、記念写真を撮ったと言うわけだ。マックドナルドとは、世界で一番成功したハンバーガーチェーンであるが「マックドナルド」とは、ドナルドの息子という意味である。金田一秀穂の本で知った。日本人の名前は山本とか瀬川とか、自然に関係するものが多いが、西洋人は、家系を大事にする。◯◯J r.(ジュニア)も同じだ。JohnsonとかWilsonは、Johnの息子、willの息子の意味だと知って唖然とした。このベンチががあったのはホテルニューグランドの隣である。

俳句フォトエッセイ

青春の六十年後の秋の暮

ぼくが通っていた高校、都立田園調布高校の第14期の同期会である、55名が集まった。新宿の地下の薄暗いカフェが会場だった。何人から「おー!小山」と声を掛けられたが、名前を見ても思い出せない。同じクラスで仲の良かった子はいたが、姿はなかった。高校3年間の大きな出来事と言えば、一つは学校のすぐ隣を新幹線が通ったこと。授業中にクラス全員で通過する新幹線を見に行った。もう一つは東京オリンピックがあり、国立競技場で観戦したことである。ぼくは円谷が一万メートルで6位に入賞した場面を目撃している。恋の芽生えがあったのも高校時代だった。浜口(仮名)さんという女の子が好きになった。