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学生時代

俳句フォトエッセイ

アカシアのロールキャベツや夏祓

6月30日。今年も半分が終わる。この日に、全国の神社で名越の祓が行われる。半年間の穢れを祓い、続く半年を無病息災で過ごせるように願う神事である。俳人の深見けん二は《三味線の稽古にはげみ夏祓》と詠んでいる。ぼくの場合は何だろうと考えて、冒頭の句となった。1年ほど前の夏だった。学生時代から通っている懐かしい新宿のアカシアにいつものロールキャベツを食べに行った。ドロドロした何とも言えないスープに何の肉かよくわからないロールキャベツが二つ浮いている。50年前と店も料理も変わらない。今でも人気らしく行列ができている。1250円。値段だけは高くなったが、他は昔のままだ。ところがその日、異変があった。

俳句フォトエッセイ

昭和の日この日ばかりは囲碁三昧

終局も近い、黒が僅かにリードしている局面だ。下辺を見てほしい。無理を承知で白が黒の陣地に殴り込んできた。一つ間違えれば白が生きて、形勢逆転となる。どう考えても、読み切れない。結果として、どうにかしのぎ切ったが、連敗するところだった。相手は、碁敵のTさんである。もう20年近く毎月一度続いている。錦糸町だったり、新橋だったり。そして今は、市谷である。初めはぼくの方がずっと強かった。二つも三つも置かせてもぼくの方が勝った。ところが徐々に差が縮まった。最近はぼくの方が3連敗している。ぼくが初めて囲碁に触れたのは学生時代、研究室の合宿の時だった。知らない者同士で見よう見まねで対戦した。