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学芸大学

俳句フォトエッセイ

秋驟雨逃れるやうに湯の煙

【銭湯紀行】19学芸大学千代の湯雨が降ってきた。ぼくは銭湯に逃げ込むことを考えた。学芸大学の千代の湯だ。以前、同じ学芸大学の鷹番の湯を紹介したが、実はこの千代の湯の方が駅から近い。ここに来るのは3回目だ。それにしても、学芸大学の商店街は人に溢れ、活気がある。まず、駅前に本屋があるのが素晴らしい。おかしのまちおかやカルディ、ちよだ鮨などどこにでもあるようなチェーンの店も多いが、お洒落なカフェや喫茶店が何軒もある。西口のドトール珈琲農園のホットケーキも美味しい。さらに鰻屋まである。ぼくの行きつけの帽子屋viridianは、鰻屋を探しに歩いている時に偶然見つけたお店だ。

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梅雨晴の狭ひながらも露天風呂

【銭湯紀行】その13学芸大学ぽかぽかランド鷹番の湯学芸大学は、ぼくの帽子を作ってくれる帽子屋さん「Virlidian」があるところだ。この日は風呂に入るために降りたのだが、ここが「鷹番」であることに改めて気がついた。鷹番には、戦前に母が住んでいた家があった。ぼくは、一度だけ母に連れられてその場所に行ったことがある。この日、ぼくは母と行ったであろう道を辿ってみた。記憶の中では、緩やかな坂の途中にあったはずだが、行ってみると坂そのものがなかった。すでに婚約をしていた母を奪い取った正孝は、母とこの道を幾度となく歩いたことであろう。母は親の怒りを買い、ある時は家の奥の部屋に閉じ込められたと書いている。

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鉛筆の先から春のほどけ出す

今日から「大花野展」が元住吉の感泣亭で始まった。会期は4月13日(日)までである。「俳句から生まれた帽子」「帽子から生まれた俳句」小林愛さんと小山正見のコラボレーションである。「一点お洒落主義」のぼくの帽子は、すべて小林愛さんの手によるものだ。小林愛さんとの出会いは偶然だった。母が亡くなった年、妻と学芸大学に出かけた。昔からある「宮川」で鰻を食べるためだ。「宮川」は母と鰻を一緒に食べた思い出の店だ。ところがそこに「宮川」はなかった。がっかりして帰りかけたとき、近くの二階にお洒落な店を見つけた。古い木の階段を上って聞いた。「何の店ですか?」

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花ミモザぼくは一点お洒落主義

この帽子、ぼくは相当に気に入っている。これで、傍に黄色いミモザの花があったら、春爛漫だ。俳句では普通「ぼくは」とは言わない。何も書かなければ「ぼくは」に決まっているからだ。この「ぼくは」は人に勧めるつもりはないという意味の「ぼくは」である。(ホントかな?)裏地を見せられないのは残念だ。青く輝く窯変天目のようなのだ。この帽子を作ってもらったのは学芸大学にあるヴィリジアンと言う帽子屋さんである。10年ほど前、学芸大学で降りた。古い鰻屋があったのを思い出したからだ。しかし、既に閉店していた。その代わりに見つけたのが、工房とショールームを兼ねた帽子屋さんだった。これがヴィリジアンである。