俳句フォトエッセイ2026.09.25秋驟雨逃れるやうに湯の煙小山正見【銭湯紀行】19学芸大学 千代の湯雨が降ってきた。ぼくは銭湯に逃げ込むことを考えた。学芸大学の千代の湯だ。以前、同じ学芸大学の鷹番の湯を紹介したが、実はこの千代の湯の方が駅から近い。ここに来るのは3回目だ。それにしても、学芸大学の商店街は人に溢れ、活気がある。まず、駅前に本屋があるのが素晴らしい。おかしのまちおかやカルディ、ちよだ鮨などどこにでもあるようなチェーンの店も多いが、お洒落なカフェや喫茶店が何軒もある。西口のドトール珈琲農園のホットケーキも美味しい。さらに鰻屋まである。ぼくの行きつけの帽子屋viridianは、鰻屋を探しに歩いている時に偶然見つけたお店だ。それ以来、ぼくは毎年viridianで帽子を作ってもらい、一点おしゃれ主義にはまり込むようになった。残る人生もそれほど長くないだろうから、さらにviridianおしゃれを楽しもうとも考えている。さて、千代の湯である。学芸大学の東口の商店街を左に曲がるとすぐだが、入口はマンションの一階にひっそりとある。しかし、中に入ってびっくりした。客が多いのだ。20近くある洗い場はほとんど埋まっている。銭湯をいろいろ回っているが、こんなに混んでいるのは初めてだ。以前訪れた時もこんなに混んではいなかった。まずは、湯温の低い炭酸泉に入る。そこだけ穴倉のようで少々神秘的である。幼い子を連れた若いお父さんが隣に座り、辛抱強く相手をしている。壁絵の赤富士は雄大だが、画家のサインはない。ジェット風呂では外国人がぼくに場所を譲ってくれた。サウナがないのに水風呂が用意されている。見るとさっきの親子が平気で体を沈めている。風呂から出ても体がほてったままだ。ベンチに座ってゆっくり汗が引くのを待つ。千代の湯から出ると周囲はすでに暗くなっていたが、幸いなことに雨は止んでいた。
【銭湯紀行】19
学芸大学 千代の湯
雨が降ってきた。ぼくは銭湯に逃げ込むことを考えた。学芸大学の千代の湯だ。以前、同じ学芸大学の鷹番の湯を紹介したが、実はこの千代の湯の方が駅から近い。ここに来るのは3回目だ。
それにしても、学芸大学の商店街は人に溢れ、活気がある。
まず、駅前に本屋があるのが素晴らしい。おかしのまちおかやカルディ、ちよだ鮨などどこにでもあるようなチェーンの店も多いが、お洒落なカフェや喫茶店が何軒もある。西口のドトール珈琲農園のホットケーキも美味しい。
さらに鰻屋まである。
ぼくの行きつけの帽子屋viridianは、鰻屋を探しに歩いている時に偶然見つけたお店だ。それ以来、ぼくは毎年viridianで帽子を作ってもらい、一点おしゃれ主義にはまり込むようになった。残る人生もそれほど長くないだろうから、さらにviridianおしゃれを楽しもうとも考えている。
さて、千代の湯である。学芸大学の東口の商店街を左に曲がるとすぐだが、入口はマンションの一階にひっそりとある。
しかし、中に入ってびっくりした。客が多いのだ。20近くある洗い場はほとんど埋まっている。銭湯をいろいろ回っているが、こんなに混んでいるのは初めてだ。以前訪れた時もこんなに混んではいなかった。
まずは、湯温の低い炭酸泉に入る。そこだけ穴倉のようで少々神秘的である。幼い子を連れた若いお父さんが隣に座り、辛抱強く相手をしている。
壁絵の赤富士は雄大だが、画家のサインはない。
ジェット風呂では外国人がぼくに場所を譲ってくれた。
サウナがないのに水風呂が用意されている。見るとさっきの親子が平気で体を沈めている。
風呂から出ても体がほてったままだ。ベンチに座ってゆっくり汗が引くのを待つ。
千代の湯から出ると周囲はすでに暗くなっていたが、幸いなことに雨は止んでいた。