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惚れ惚れ

俳句フォトエッセイ

夜の秋泥舟展の佇まひ

酷い暑さだ。これから8月6日頃までが大暑である。誰しも認める一番暑い時期だ。芥川龍之介に《兎の片耳垂るる大暑かな》の句がある。今ほどではないといえ、昔も暑かったのだ。「夜の秋」は夏の季語だ。暑くても夜には少し涼しくなって秋の気配が漂うという意味なのだが、どうやら今年はその兆候はありそうもない。そこに「わびの陶」秋風庵泥舟展の案内が届いた。この泥舟展に行けば、その涼しさを感じられるだろう。冒頭の句はそんな意味である。泥舟(秋風庵泥舟)は、ぼくの心許せる友の一人だ。本名を横澤茂夫という。付き合いはもう30年になる。北区の小学校の先生だったが、請われて京都に立命館の小学校に赴任した。

俳句フォトエッセイ

夏の夜を揺らす綺世のシュートかな

W杯、鬼門と言われた予選第二戦を日本は圧倒的な強さで乗り切った。これまでの日本とは明らかに違う。4点をもぎ取り、ピンチらしいピンチもなかった。上田綺世のシュートには惚れ惚れした。選手個々の身体能力でもチュニジアに引けを取らないのではないか。日本時間午後1時の試合開始から最後まで、結局見続けてしまった。実は、ぼくは中継を見るのは好きでない。緊張するからだ。極端に言えば、ぼくが見ていると負けそうな気がするのだ。臆病なのだろう。サッカーを見るといつも思い出す話がある。体育館までテレビの延長コードを伸ばし、全校で応援したこすげ小学校での経験だ。日韓W杯のトルコ戦だった。