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手入れ

俳句フォトエッセイ

百日を超へて千日紅の紅

住吉小学校に素敵な主事さんがいる。授業に行くたびに美味しいお茶やお菓子をご馳走になる。学校の環境の整備もしてくださる。広い校庭で、広葉樹も多い。枯葉の時期はさぞ大変だろうと思う。帰りがけに、ふと見るとプランターに赤紫の花がたくさん咲いている。「何という花ですか」と聞くと、「千日紅です」と教えてくれた。強くて自分で種を飛ばす。次の年になると勝手に増えるのだという。強い花だから、それほど手入れがいらない。学校にはぴったりだと話してくれた。何が合い、何が合わないのかはそれなりの経験がなければわからない。それにしても「千日紅」とは!百日紅は「さるすべり」と読むが、夏中花が続くので「百日紅」なのである。

俳句フォトエッセイ

春陰や人の歯垢をとる仕事

ガリガリと歯垢をとる音。時計を見ると、治療を始めてから既に1時間経っている。昨年から通っている歯科医院の一室である。好きな人はいないだろうが、ぼくも歯医者が嫌いだ。抜けた歯を20年以上放っておいた。それが、ある事情で歯医者に行かざるを得なくなった。ぼくは、子供の時から歯は丈夫だった。乳歯が頑丈過ぎて、抜けない。仕方なく、歯医者で何本も抜いたこともあった。つい半年前のことだ。一本の歯がグラグラするので歯医者で診てもらったら、なんと乳歯だった。歯の手入れも極めて杜撰だった。歯磨きも朝に一回だけ。しかも、形ばかり。いつの間にか歯磨き粉も使わなくなった。歯の治療が一応終わったところで歯医者に言われた。