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新宿

俳句フォトエッセイ

成り行きの台風一過の出逢ひかな

朝から晴れた。いったい何日振りだろう。台風一過といってもよい。この日は、三郷での仕事の帰りに入谷で降りた。「ヒラノマコト展」が開催されていたことをふと思い出したからだ。前回は、京王プラザホテルだった。会場のいりや画廊は少しわかりにくい場所だったが、スマホの地図を頼りにたどり着くことができた。「今回は、大きい絵を展示したかったから」と平野さんは、この画廊を会場にしたわけを話してくれた。彼は、ぼくよりも5つ年下だが、現在も早稲田大学の博士課程で文化人類学を専攻している。彼が取り組んでいる現代アートの源泉を探ることが、その理由らしい。平野さんは、40年以上前に父・小山正孝と出会っている。

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歌舞伎町抜けて銭湯望の夜

【銭湯紀行】21新大久保万年湯立川市の学校で俳句の授業に出かけた。ちょうど授業参観で多くの保護者が参観していた。授業参観だと、子どもたちの集中度があがり、こちらも授業がしやすくなる。その帰りにちょっとした買い物があり、新宿に出た。ふと、銭湯に行きたくなった。新宿にスーパー銭湯があることは知っている。入浴料は3000円。今日は普通の銭湯がいい。スマホで探してみた。すると、あった。新大久保通りの万年湯だ。久しぶりの新宿。歌舞伎町を抜けて、新大久保に向かう。歌舞伎町への入口は、何と「ゴジラロード」だ。突き当たりの新宿東宝ビルの屋上に巨大なゴジラヘッドが設置されているからだ。

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手拍子も掛け声も買ふ酉の市

11月12日は酉の市だった。起源は、日本武尊(やまとたける)に遡る。東征の戦勝を鷲神社に感謝して参拝したという故事による。現在では商売繁盛を願うお祭りだ。東京で一番有名なのは、浅草の鷲神社だろう。狭い境内に縁起物の熊手を売る露店が立ち並び、威勢のよい掛け声が飛び交う。酉の市が催される神社は都内に三十ヶ所以上あるが、今回は新宿の花園神社に出かけた。靖国通り沿いから所狭しと露店が並んでいる。焼きそばやベビーカステラ、チョコバナ、焼き鳥なんでもござれだ。境内に入ると十段もありそうな提灯が張り巡らされ、参拝の人の列が続いている。縁起物の熊手を売る露店は60店舗もあるだろうか。

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酉の市所狭しと福の札

今年は11月11日と24日が酉の市である。酉の市というと浅草鷲神社と相場が決まっているが、実は都内だけで30箇所以上で酉の市が行われる。ぼくは、かつて江東区に住んでいたので、富岡八幡宮に行くことが多かった。今年は新宿の花園神社にでかけることにした。ここは規模が大きい。出店の数は圧倒的だ。靖国通り沿いは全て屋台に占められている。熊手を売る店は60店舗程。それぞれの店に番号が振られている。毎年、同じ店が同じ場所に店を出すのだ。各店には、すでに今年買いに来るはずの客の名札が用意されている。一度縁ができたら永久に?その絆は保たれる。

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荒梅雨の路地の裏なる傘傾げ

「七の会」。何年ぶりだろう。前回がいつだったのか思い出せない。コロナの前だったことは確かだ。「七の会」とは、校長任用前研修第七班のメンバーの親交会の名称である。つまり、同期会なのだ。何の工夫もない名前だが、思い出は深い。地域も年齢も異なる6人だったが、毎年のように集まり、情報交換をしてきた。会場は新宿の路地の奥の居酒屋だ。メンバーの一人T先生は八丈島の小学校の校長になった。あっという間に島に溶け込み、生き生きと島での優雅な生活を話してくれた。メンバー全員で八丈島の彼の学校を訪ねたこともある。アガパンサスという花の名を初めて知った。