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暖かい

俳句フォトエッセイ

春の雨ドームの中の星の旅

急に暖かくなってきた。新緑を求めて出かけたいところだ。しかし、あいにくの雨。しかも一日降り続くという。思い出したのはプラネタリウムだ。横浜の駅のすぐそばにあると知った。コニカミノルタプラネタリウム。案内には横浜駅から6分とあったが、雨の中を20分以上歩いてしまった。どうやら逆に歩いてしまったようだ。到着したのは上映の直前だった。係の方が椅子の倒し方を手ほどきしてくれた。観客は20人ほどだろうか。投影機など、どこにもない。LEDの鮮やかな映像が、目の前に360度広がって飛び込んでくる。星空を見に行くというよりは、全天に広がる景色と星空の中に体が吸い込まれるかのようである。

俳句フォトエッセイ

花冷の我を迎ふる我が家かな

夜になるとまだ寒い。その上、冷たい雨だ。駅から家までの距離が遠く感じる。ようやく我が家だ。鍵を開けて中に入ると暖かい。寒さからやっと解放された気分だ。母が亡くなってから、ぼくはこの家に住んでいる。丸12年ということになる。表には、小山正孝の表札がまだある。今の家が建ったのは、今から60年前だ。我が家があるこの場所は、同潤会の分譲住宅だった。6畳、4畳半、3畳に狭い台所が付いていた。老朽化が進み、引越しも検討したようだが、結局家を建て直すことを選んだ。設計を依頼したのは、建築家の生田勉氏。

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スッポンも亀も彼岸の甲羅干し

正岡子規に「毎年よ彼岸の入に寒いのは」の句がある。母親八重の言葉をそのまま写した句とされている。季節は、暖かくなったり寒くなったりを繰り返しながら、春本番に近づいていく。もうお彼岸である。暖かな一日、都立清澄庭園に出かけた。地下鉄の清澄白河の駅から歩いてわずか5分。別世界のような庭が広がっている。ここは、江戸の豪商紀伊國屋文左衛門の屋敷跡ともされている。明治に入り、三菱の創始者である岩崎弥太郎によって整備された名勝の一つだ。中に入るとすぐに、摂津御影石の手水鉢があるが、この庭園には伊豆や紀州から数々の名石が集められている。池の磯渡りに使われている石も見事なものだ。