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暮らし

俳句フォトエッセイ

幽霊にまみえし納涼歌舞伎かな

都政新報8/18付「暮らしを楽しむ俳句フォト」44友人から誘いがあり、二つ返事で歌舞伎座に向かった。「牡丹灯籠」の一幕見だ。八月の歌舞伎座は納涼歌舞伎で怪談物がよくかかる。歌舞伎座は久しぶりだ。若い頃はよく観に行ったが、改築されてからは初めてかもしれない。改築前の一幕見は当日券のみで列に並ばなければならなかった。今は当日券もあるが、前日から予約ができるらしい。「牡丹灯籠」は、三遊亭圓朝の人情噺が元になっている。死んでも恋する女の執念と金や色に迷う人間の欲を描いた話だ。ぼくが観たのは、第二場。演じる役者は若手が中心だが、幸四郎が三遊亭圓朝など二役を演じている。

俳句フォトエッセイ

母の日や母似の人と恋に落ち

私事で恐縮だが、私の妻になってくれた人は、背の高さも体型も母にそっくりだった。そのことに気がついたのは、結婚して何十年も経ってからだ。母とは、必ずしも仲が良かったとは言えなかったが、母への憧れが、いつの間にか身に宿っていたのだろう。気がつけば、母の日である。花屋に行くと、カーネーションの花束がきれいにラッピングされている。デパートの母の日フェアには若い男性の姿も目に入る。母の日は、母に感謝する日を作りたいと願ったアメリカ人女性アンナ・ジャービスの運動から生まれた。日本に伝わったのは、大正末期らしいが、当初からデパートの販促活動と結びついていたようだ。