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美味しい

俳句フォトエッセイ

秋驟雨逃れるやうに湯の煙

【銭湯紀行】19学芸大学千代の湯雨が降ってきた。ぼくは銭湯に逃げ込むことを考えた。学芸大学の千代の湯だ。以前、同じ学芸大学の鷹番の湯を紹介したが、実はこの千代の湯の方が駅から近い。ここに来るのは3回目だ。それにしても、学芸大学の商店街は人に溢れ、活気がある。まず、駅前に本屋があるのが素晴らしい。おかしのまちおかやカルディ、ちよだ鮨などどこにでもあるようなチェーンの店も多いが、お洒落なカフェや喫茶店が何軒もある。西口のドトール珈琲農園のホットケーキも美味しい。さらに鰻屋まである。ぼくの行きつけの帽子屋viridianは、鰻屋を探しに歩いている時に偶然見つけたお店だ。

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初秋の食欲不振にロースかつ

歌舞伎の「牡丹灯籠」を観たあと、千駄木に向かった。三遊亭圓朝ゆかりの全生庵で幽霊画展が開催されていると教えていただいたからだ。千駄木駅を降りて、腹が減っていることに気がついた。時計を見たら午後1時を過ぎている。「何を食べようか」蕎麦?うどん?食べる気がしない。パン類も嫌だ。中華も食指が動かない。腹が減っているのに食欲がないのだ。ところが1つだけ食欲をそそるものがある。それが「かつ」だ。とんかつならだいたいいつ食べても美味しく感じる。スマホでとんかつやを探した。「あった」駅から4、5分。とんかつ三矢である。かつは美味かった。ご飯も味噌汁もキャベツもお代わり自由。極細に切られたキャベツの味は抜群。

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冴返る電子レンジの赤ランプ

美味しそうなお味噌汁をいただいた。お湯をかけるだけで出来上がるのだが、実に美味。夕飯は、この味噌汁に合うものにしようと考えた。「そうだ、刺身がいい」少量で美味しそうなものがあればいい。これでご飯をチンすれば、立派な夕食だ。マルエツの鮮魚売場で美味しそうな中トロを見つけた。4切で680円。高いが、このくらいあれば、僕には十分だ。納豆と金平牛蒡も買った。これに味噌汁とチンご飯。立派な「刺身定食」になる。帰宅して、テーブルの上に並べる。あとは、ご飯だけ。大量に用意してあるパックご飯をレンジに入れ、スイッチを押す。ところが、すぐ音が鳴ってH74と表示が出て止まった。

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春日向ぼくの愛した喫茶店

天気がいい。それに暖かい。散歩に出かけることにした。「どこに行こうか」思い出したのは、麻布食堂だ。ここで昼飯を食えば、松本先生の個展にも再度伺うことができる。麻布牛坂の急傾斜を登る。麻布食堂は、オムライスが有名だが、ぼくはハンバーグにした。当たりだった。うまいし、安い。麻布にもこんな店があるんだ。すぐ前が松本先生の個展だ。何度見ても胸に迫ってくる。不便な場所なのに、次から次からお客さんが来る。やはり話題の写真展なのだ。思いもかけず会場で一緒に仕事をしてきたT先生にお会いした。「一日誰とも喋らない日になるかも」と思っていたのに、おしゃべりに花が咲いてしまった。霞町の交差点に出る。