俳句フォトエッセイ2026.01.02さざんかの咲き急ぎまた散り急ぎ小山正見さざんかは冬の花である。垣根にもよく使われているので、通勤途中に見ておられる方も多いと思う。都内では、江東区や杉並区、清瀬市がさざんかを区や市の花に指定している。年配の方なら大ヒットになった大川栄策の「さざんかの宿」を覚えておられるだろう。さざんかは、見たところ椿とそっくりだ。もちろん詳しい人なら花や葉っぱで見分けることができるが、素人には難しい。一番易しい見分け方は花の散り方、落ち方である。椿は花ごとポトリと落ちるのに対して、さざんかは花びらが一枚一枚散るのである。さざんかは漢字では「山茶花」と書く。違和感を覚えないだろうか?普通に読めば「さんざか」ではないか。実はその通りなのだ。昔は「さんざか」と呼ばれていた花がいつの間にか「さざんか」になってしまったのだ。こういう例は他にもある。秋葉原は昔は「あきばはら」だったものが今は「あきはばら」になった。「新しい」は今は「あたらしい」と読むが昔は「あらたしい」だった。言葉は時代によって変わるのである。しかし花そのものは変わらない。山茶花の咲き急ぎ散り急ぐさまを静かに眺めてみようではないか。都政新報12/16付です。
さざんかは冬の花である。
垣根にもよく使われているので、通勤途中に見ておられる方も多いと思う。
都内では、江東区や杉並区、清瀬市がさざんかを区や市の花に指定している。
年配の方なら大ヒットになった大川栄策の「さざんかの宿」を覚えておられるだろう。
さざんかは、見たところ椿とそっくりだ。もちろん詳しい人なら花や葉っぱで見分けることができるが、素人には難しい。
一番易しい見分け方は花の散り方、落ち方である。椿は花ごとポトリと落ちるのに対して、さざんかは花びらが一枚一枚散るのである。
さざんかは漢字では「山茶花」と書く。違和感を覚えないだろうか?普通に読めば「さんざか」ではないか。
実はその通りなのだ。昔は「さんざか」と呼ばれていた花がいつの間にか「さざんか」になってしまったのだ。
こういう例は他にもある。
秋葉原は昔は「あきばはら」だったものが今は「あきはばら」になった。
「新しい」は今は「あたらしい」と読むが昔は「あらたしい」だった。言葉は時代によって変わるのである。
しかし花そのものは変わらない。
山茶花の咲き急ぎ散り急ぐさまを静かに眺めてみようではないか。
都政新報12/16付です。